06/27/08

過剰与信禁止6とその対象

その他我々の基準から見ると、無駄遣いが多い・・効率的利用能力の欠如?・・のも特徴ですが、彼らにすれば必要な支出となるのです。

携帯に何万円も使っているのに、国保料は1年以上も未払いで、遅れた分を少しづつでも払わないと病院へ行く保険証がもらえないと言う有様です。

このように生活費不足の原因はさまざまですが、消費信用の利用者の多くは、いずれにせよ元々生活費が不足しているのですから、こう言う人は、一回でも借りること自体が、支払い能力から考えて過剰貸付になる理屈です。

債務整理で相談にきた人に、借り始めた理由を聞くと子供が病気になったとか、夫が怪我して何日か休んでしまったので、その月の生活費が足りなくなった・・あるいは子供の入学資金が足りなかったなどと説明する人が多いのですが、借金の真の原因は僅かの数千円の子供の治療費や、夫が数日〜1週間休むとたちまち食えなくなる生活水準に問題があるのです。

この種の最底辺層が一番借金に苦しんでいるのですが、こういう階層にとっては一旦借り始めるととまらなくなるので・・すべてが、過剰貸付そのものです。

子供の入学資金だって何年も前から必要なことがわかっているのですが、何年かけてもあらかじめ貯める生活力がないのです。

こういう人が一旦借りたら、元金だって返せないでしょうし、利息まで付けて返せるはずがないのです。(高校へ行き始めると以前よりも交通費その他がかかります)

本当に返せる人だけに絞ると、このようにかなりの階層(本来最大顧客層ではないでしょうか?)が借金システムから締め出されるのです。

まじめというか、生活苦の借金は締め出されて、生活費には余裕があるけれども、無駄に遊びのために借りる人だけが、来月遊ばなければいいのですから、過剰貸付にならず借りられることになります。

しかし、余裕のある人の遊興費だけに特化するならば、消費者信用の社会的存在意義がないでしょう。

ところで、その日に友達に誘われて手持ち金がなくて、遊ぶために借りる人だって、普段から、まったく余裕のない生活をしていることは同じです。

大金ではなく・・その日にイキナリ普通に誘われる程度の遊ぶ金もない状態ですから、(同僚や友達が普通に持ち合わせている程度の出費の遊びしか人は誘わないでしょう)普段からカツカツの生活をしているのです。

前回書いた「先に遊んで後で生活費が足りなくなる人」と生活費に使って遊ぶ金がなくなった人・・この人は、翌月には先に借金を返すと月末には生活費が足りなくなって、今度は生活費を借りることになるでしょうから、殆ど差がないのです。

あるいは旅行代金がなくて、借りて旅行に行く人の場合も、元々それだけの蓄積をする余裕がないのに先に借りて使ってしまうのですから、結果はほぼ同じです。

原因は別として、こういう生活苦の人も携帯を使ったりタバコを買ったりして消費する・・・上記のように、使い過ぎて借金する人も多いのですが、・・・その分で生産が維持され経済が回っているメリットがあります。

 

 



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資