06/08/07

個人の解放8(道州制と能力別社会1)

ここ何年か道州制が議論されていますが、明治以降の都道府県制度は現在の社会経済の実態にあわなくなっていることは確かです。
わが国の現行の地方制度の編成については、07/23/05「明治4年の地方組織1(江戸から東京へ)」以下で連載しました。 
そのコラムで紹介したように、
「近来世界各国通信之時勢ニ相成候テハ専ラ全国之力ヲ平均シ 皇国御保護之目途不被為立候テハ不相叶」あい叶わずというところから、「専ラ全国之力ヲ平均シ」ようと言う目的で、これまで国土の均衡ある発展を目ざしてきたのです。
 しかし、これからは、均衡ある発展・・・信州や東北の山の中でも1キロおきに郵便ポストを設置したり東京並に、地下鉄を張り巡らせるのは、馬鹿げているように、不均衡こそが本来です。
均衡目的政策が破綻しているのですから、(国鉄がJRになった時点で経済原理違反した不採算路線の維持が不可能であることが明白になっていたのです。)どうせ見直すなら、今までのような単純な地域割である都道府県を単に大きくするだけではなく、機能的(能力的)に分化させた方がお互いにストレスが少なくて良いでしょう。
農本主義あるいは牧畜や遊牧の時代には、気候風土が職業のあり方や人格形成に大きな要素を占めていたので、地域割りが意味があったのですが、明治以降〜戦後の能力主義の人材再編成によって、地域だけで括るのは実態に合わなくなってきたのです。
むしろ、飛地でもいいですから、首都圏・中部圏・近畿圏・北九州圏をトップクラスの住む場所とし、中級クラスを人口50万以上の都市国家・・・下級クラスをその他の地域に棲み分けさせる3分割とか、いろいろな分け方があるでしょう。
そして一定レベル以下は、この段階の土地に住むような、自然の区分けができればみんなが気楽です。
われわれ日弁連でも、司法修習に関しては、旧来は関東地方とか東北地方とか地域割りのブロックで議論していましたが、平成になったころからは、具体的な諸問題を話し合うには、地域的な共通の関心よりは 大規模会、中規模会、小規模会別の関心のほうが大きくなってきたので、間東や東北などのブロック別会議をやめて、規模別のブロック会議を開催しています。
交通機関が発達した現在では、地域的問題よりも、規模別の方が共通の問題が生じているからです。
これからは、地域単位というよりは、若手と高齢者間の利害対立も生じてくるでしょうが、昔から、各種集団内で若手グループは行動体として結集しやすいので、自然にガス抜きになっている面がありますが、ある集団内の能力別グループ結成は難しいのです。



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