06/07/07

個人の解放7(精神科医1)

社会的不適合の増加に対して、精神科医が大繁盛で対応しているのですが、薬剤に頼る即物的治療法・・対症療法だけでは限界があるでしょう。
もちろん精神医学の研究者は、単なる対象医療法にとどまらないいろんな研究を続けて少しづつでも突破口を開こうとして努力しているのですが、その効果がイマイチなのです。
今のところ、対症療法的域を出ていないと言うのが一般的印象です。
大方の受け止め方は、病院に息子を入れるとかえって無気力になって駄目になったと言う印象で語る人のほうが多いのです。
確かに入院した数年前よりかは、悪くなっているのですが、医師から言えば放って置けばもっと悪くなるはずだったのを、ここまで抑制できたのだと言うのが言い分です。
悪くなるしかない痴呆・・認知症の老人をあずかった病院や老人ホームが
 「入院3年で一つも良くなっていないどころかもっと悪くなっている」
と文句言われても困るよ!と言うのと同じ論法です。
精神鑑定や過去の治療歴投薬内容などを読んでいると、その間の治療と言っても単に急性期の興奮?状態を抑えているだけのような印象で、「治す」ために何をしていたのかはっきりしません。
(もちろん私が素人で、そのうえ物分りが悪いだけですが・・・。)
老人ホームなども、老人が風邪を引いたとか転んで骨折したなどの場合、さしあたりその場の怪我や高熱を治すだけであって、老化の進行と言う基本を直して若返らせる工夫など一切していません。
精神病者は転んだり心臓発作など臨時治療はありませんが、その代わり精神状態には、陰と陽あるいは躁とウツがあるように、周期的な波があって、この増悪気を無気力にしてやり過ごそうとしているだけでないかという印象です。
そこで、精神医療の現場では、薬だけに頼らず、作業療法なども試みられているのですが、精神は健全な肉体に宿る・・健全な社会環境に宿ることを前提とした療法でしょう。
これは別の側面から言えば、平均的労働能力以下の半端な人を優しく受け入れる職場がないから、治療として行なわれているとも言えるのです。
労働者にとっては無目的な・・社会に貢献している喜びのない精神病院内での作業療法に参加するよりは、半人前でも働ける職場が普通にあれば、その方が健康的ないい話ではないでしょうか?
今のところ、このような私の主張は、直ちには実現可能性が無いので、当面は病院と一般社会の中間的な受け皿が必要とされているようですが、これがまだまだ少なくて精神科医は苦労しているようです。
千葉県の例で言えば、東京千葉間ではかなり充実しつつあるようですが、千葉以東ではかなり出遅れていると言う話です。
これは田舎の方が意識が低いという問題ではなく、東京千葉間のほうが、都市化の進展で、需要=社会的不適合者の発生が早くから生じてきた・・・需要があれば供給も増えると言うだけの話でしょう。



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