06/03/07
世界平和47(主権国家の消滅へ4)
お金持ちが自分の家だけきれいにするよりは、庭もきれいにするし、家の周りもきれいにするばかりか、さらには町全体がきれいなほうがいいし、治安面でも護衛をつけて歩くよりは、町全体の治安がよいほうがいいのです。
こうして、昔から大きな意味の環境整備〔各種行政サービスの発達〕が為政者にとって、重要な仕事になっているのですが、せっかく労力を費やして整備した環境がよそ者にあらされるのでは困るので、共同体意識が高まってきて、これが地域権力・組織体の発生になってきたものでしょう。
特に灌漑農業では、インフラ整備が重要ですから、水路整備などの共同体作業に参加しなかったよそ者が来て、みんなと一緒に使うのでは納得できません。
日本では血縁よりは地域共同体意識の方が強いゆえんです。朝鮮では本貫が重視され、中国でも、国家よりも一族の紐帯が強いのは、日本ほどの地域共同生活の重みが無いからでしょう。
最近韓国人が対馬に大挙押しかけてきていて、困った問題が起きていると報道されていました。
彼らは、すぐ大声でがなり立てる・・ごみ〔食べかすなど道端に平気で捨てて歩く〕は散らかし放題、食堂に入ると自分で韓国から持ってきた弁当などを広げたりビールなどを出して傍若無人に飲食する(これでは、レストランは、無料休憩所みたいでやっていけません)などなど、日本的価値観で言えば乱暴狼藉で困っていると言うのです。
プサンから、4〜50キロの距離にあるので日帰り客がほとんどだそうですが、私がここ数日書いている、観光客による行政サービスのただ乗りです。
このコラムでは、その問題ではなく日常の行儀マナーの違いです。
外国では一定の住民・・仲間だけが入れるプライベートな公園?があり、あるいはプライベートビーチなども発達していますが、その原始形態を維持しているのではないでしょうか?
日本では共同体内の生活レベルに格差があまり無い・・その分価値観も共通である関係上、同じ地域に住むことがひとつのプライベートな集まりであって、地域内でさらに囲う必要がありません。
よそ者意識だけが、障壁になってきたのです。
今では行動半径が広いので、昔の小さな村落共同体的環境整備・・・価値観の共有だけではどうにもならず、さらには19世紀型の国家規模に広げても環境維持を図れない時代が来ているのです。
西洋がEUに発展して、共通の現在的諸問題に共同対処しようとしているのは、貿易上の有利不利だけでなく、大きな意味での環境対応(このシリーズでは、観光との関係で行政サービスにウエートを置いてきました)が、一国では無理が出て来た側面を無視できないでしょう。
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