06/24/06
軍事予算増加の危険性5・・・・ガン細胞化
話が逸れましたが、国際平和実現のためには、無用になった軍事費の共同削減が出来るかどうかが重要です。
これが第2次世界大戦前から、はじまっていた軍縮交渉です。
この軍縮交渉にケチをつけたのが、06/09/06「明治憲法10(閣内不一致と統帥権1)天皇の軍隊1」以下で、連載した統帥権干犯問題でした。
近年のイラク侵略やアフガン更にはイラン問題では、アメリカの産軍複合体の陰謀であるとの噂もたえません。
これの真実は、今後50年100年単位の時間軸で、歴史が解明するしかないのでしょう。
ロシアや中国との戦争では、アメリカ合衆国にもリスクがありますが、中東の地域大国程度を懲らしめるだけならば、何のリスクもないので、有り余った兵器の更新のために無駄撃ちし、新兵器の実験をしていると言うのです。
その結果、石油が値上がりすれば、石油産出国でもあるアメリカが潤うと言う算段です。
アメリカが石油輸入国になっているのは、石油がなくなったのではなく、値段が安すぎて採算ラインにあわないので、休止している産油施設が多いためでもあるのですが、値上がりすれば採算が取れるようになって息を吹き返すと言う訳です。
新兵器を買ってもらうためには、年々陳腐化する膨大な旧式兵器を廃棄処分するよりも、戦争で使ってなくなってしまった方が合理的だし、兵士の訓練にもなるし、日本などから冥加金も取れると言う目論見です。
本来ならば冷戦終結以降、平和の配当として、軍事費削減が日程に上っていたはずなのに、アフガン、イラクの侵略以降、アメリカでの国防予算が大幅に増加しているのは、周知のとおりです。
不要になった組織が存在するのは、百害あるのですが大きくなりすぎると癌細胞のようになって、組織縮小・軍事費削減するどころかアメリカのように逆に増加して行くのです。
アメリカの現在の動きは、日本の戦前の運国主義化・自己増殖過程とどこか似ているようでな感じですが、アメリカの場合は、一強ですので、日本のように世界中から袋叩きにされる心配がない分、どこまでも進みそうで危険性はもっと高いでしょう。
日本は、戦前の教訓を生かし、軍がガン細胞化し、育ちすぎる前に、縮小方向へ踏み出しておくべきではないでしょうか?
教訓を活かすべきは、「核兵器にコリゴリした」と言うマイナー(兵器の問題に矮小化しているのです)なことではなく、軍部のガン細胞化防止の教訓ではないでしょうか?
そのためには、防衛庁を局へ降格しろとまではいいませんが、省へ昇格させて政治的発言力の上昇を図るのは、百害あって一利なしだと思います。
古代に比べて暦・・気象の重要性が低下した結果、明治以降気象台の格式が順次縮小して来たこと・・・・気象庁の下部組織になってしまった経過を、04/09/06「気象情報の比重低下と気象台」などで書いて来ました。
軍事組織もこれと同じで、これからは軍の存在価値が減少しているのですから、組織を徐々に縮小して、格式も格下げして行くべきなのです。
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