06/23/06

防衛庁の省昇格の是非6(軍事予算増加の危険性2)

軍にとっては、どこと戦うか勝つか負けるかよりも?軍事予算の削減ほど関心が強く目の敵にするものはありません。
この点においては、敵国の軍とも共通の利害があって、軍事費削減を言い出す政権は世界中の軍部共通の敵となるでしょう。
こうして軍拡競争をしている間は、ソ連軍とアメりカ軍は共通の敵・・・・議会の説得に成功していたのです。
戦前の軍国主義化を予算面から見れば、国家予算の中で、軍事予算の比率膨張の歴史であったといえるのです。
浜口内閣で軍事費の削減を目指して、半端にいじっために軍・ガン細胞が暴れ出して、統帥権問題の火が吹いたのです。
こうして、統帥権問題で攻撃した軍が、完全に優勢になってしまい、一種のガン細胞化した軍に手がつけられなくなってしまい、国が滅亡するまで軍が自己増殖して行ったのが、戦前の軍国化への道でした。
こうして歯止めがなくなった結果、最後は、軍関係予算が国家予算の総てを食い尽す(国家総動員法)ところまで、いったのです。
癌が全身に転移したようなものでしたから、戦争に負けなくとも自分で参っていたでしょうが、そのために外国まで出かける・・・・帝国主義に邁進するしかなかった面もあるでしょう。
ABCD包囲ラインが日本を苦しめて、そのために突破口を開くために、打って出ざるを得なかったと言うのが、わが国におけるこれまでの通説的な受け止め方(学問としてでなく、俗論としての受け止めです)でしょう。
しかし、軍がガン細胞のように膨張して行くと、国内にいてもすることがないのですから、最後はABCDラインがあってもなくとも、外国侵略するしかないのも、歴史の教えるところです。
わが国では、豊臣秀吉が、国内統一してみると軍・・エネルギーの処理に困って朝鮮征伐・・侵略に走ったのが、その例です。
ちなみに、徳川家が、平和国家に変身できたのは、関が原決戦を仕組んだ効果が大きいのです。
この結果、大雑把に言って日本の約半分の領地が新しく手に入ったので、政権獲得後内政充実に忙しくて、外に向かうエネルギーの始末に困ることがなかったのです。
現在ポスト小泉問題がかまびすしいですが、勝てる見込みの陣営では、どうせなら決戦して勝ちを決めたいと言うのも、似たような原理です。
みんなから支持を受けて当選すると、八方美人になってしまい、思い切った仕事が出来なくなるのと論功行賞が半端になってしまうからです。



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