06/22/06
防衛庁の省昇格の是非4(存在意義を失った職業)
昔(古代社会)は,専門家集団と言えば、軍が中心だったでしょうが、今では、軍に限らず、国家的に有用な専門家集団はいくらもあります。
近代国家成立以降は、各種の専門家が生まれましたので、今では、軍人だけが専門家の専売特許では有りません。
例えば、医療の専門家である医者も士気を高めるために、厚労省所管から、独立の医療省への昇格を求めるのでしょうか?
そもそも、そのような仕掛けがなければ「士気が高まらない・・やる気が置きない」職業というのは、職業として成り立っていないのです。
これは、すでに書いてきたように、先進国では国内戦がなくなってしまい、軍は国内的に目標を見失ったからでしょう。
かと言って、侵略戦争も許されません。
目標・・存在意義がなくなったなら、平和主義かどうかの思想の問題ではなく、軍の設置をやめればいいのです。
江戸時代には、いつも書きますが武士と言っても上級武士以外は殆どが兼業でしたから、平和が続くと自然に他産業従事者に変遷していけたのですが、今は専門化し過ぎてつぶしが利かないので、困っているのです。
通常兵力である陸自・・・陸軍では人数が多い上に、転職しても末端労働くらいしか使いものにならないので、失業問題もあって軍備削減にはすごい抵抗勢力になる可能性があります。
この点先端兵器、核兵器(ロケット関係)の場合は、軍から民間への人材放出は、アメリカの例で分かるように、最先端産業の発展に繋がることも多いのですから、彼等は転職先に困らないので、軍事費の増減に中立的です。
要するに陸軍主体では、存在意義の少ない分、余計に自己保存本能が強くなり、ガン細胞のようになる傾向があるのに対し、先端兵器中心の軍編成の場合は、強力な抵抗勢力になり難いのです。
話しを戻しますと、目的を失って、ガン細胞化し易い軍を出来るだけ早めに縮小して行くのが、世界平和のために必要です。
1国だけの軍備縮小が難しいならば、ゼロシーリングならぬ国際的にマイナスシーリングの条約を結んで、相互に軍備を縮小して行く努力をすべきでしょう。
無用な集団を温存しているから、余計な紛争が起きるのです。
合理的目標のない組織を温存すると、ろくなことにはならないことは、歴史上知られていることでしょう。
「小人閑居して不善を為す」
の類です。
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