06/21/06

戦後の内閣制度5(憲法159)防衛庁の省昇格の是非2

今でも、防衛庁長官には国務大臣が就任していますから、省に昇格してもしなくとも内閣列席権がある点では、同じです。
防衛庁設置法を紹介しましょう。

防衛庁設置法  昭和29・6・9・法律164号  第1節 通 則
(設置)
第2条 内閣府設置法(平成11年法律第89号)第49条第3項の規定に基づいて、内閣府の外局として、防衛庁を置く。
《改正》平11法102
(長官)
第3条 防衛庁の長は、防衛庁長官(本章第3節を除き、以下「長官」という。)とし、国務大臣をもつて充てる。

外局の庁から省に昇格するのは、その格・・発言力を増したいという意味でしょうから、その意味でも、昇格は慎重にすべきでしょう。
何のために、今以上に、軍部が政治に対し、発言力を高める必要があるのでしょうか?
軍は、戦争に関する専門家であって、
     「戦争するかどうかの問題は、その他の専門家とは意味が違う重要なことだから」
と言う感覚をお持ちの方が多いでしょうが、その分野でも内閣で議論する資格を与える必要がないのです。
古代で考えれば、軍人は最古の職能集団だったかもしれません。
中国では、科挙制度の充実に合わせて、官僚機構が整備されていき、文官は別の試験で登用されるようになりますので、軍は専門家の道を進みます。
日本では、01/10/06「律令制の崩壊2(桓武天皇時代)」前後で連載したように、律令制が直ぐに形骸化していき、(近衛の大将と言っても武人では有りません)武士が発達していったのです。
その後、いろいろな職能集団が分化してきましたが、日本の軍人は武士あるいは国人層として、半農半兵(あるいは、坂本竜馬のように郷士として)で、幕末まで来たのです。
日本の武士は、下々まで国情に通じていたし、あるいは総大将と言っても各地の領主兼武将でしたから、政治経験が豊富でした。
日本では、信長や家康あるいは、武田信玄は、優れた武将であるだけでなく、優れた領内統治者であったことを忘れてはならないでしょう。



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