06/18/06
憲法155(自衛のための戦力とは?4)核兵器3反対と出家の美学
特定の武器だけ怖がって、もうコリゴリだと言って見ても、相手がその武器を使う可能性があるのですから、何の意味も有りません。
個人の感情・・・甘えの精神構造でしかでないでしょう。
そこで、ショック状態も終わって、ある程度の防衛力を持とうと言うことになるならば、どの兵器保有が防衛に最も合理的かと言うだけが規準であるべきです。
親の殺された長刀は嫌だとか、爆弾だけは、嫌だとか、核だけ持たないと言う感情的選択をするのはおかしいのです。
個人ならば、熊谷直実や西行法師の例のように・・(日本人の大好きなパターンです)出家したり、感傷に浸るのも一種の美学でしょう。
いい文学作品も、生まれますよ!
しかし、国家は国ごと出家できないですから、現実から逃げて、目をそむけているわけには行きません。
会社のオーナー・・・・・たとえばビルゲイツは、6月17日の日経新聞では、彼は50歳とかの若さですが、あと2年で引退することになったそうです。
そう言えば、お釈迦様も自分の御城を棄ててしまったのですから、お釈迦様は、
「組織を残してさようなら」
と言うパターンの先達でした。
ただし、ビルゲイツは、その巨額の保有資産の運用で慈善事業をしたいと言うのですが、保有資産の殆どは自分の会社の株券でしょうから、彼の場合は、引退すると言っても、抜け出した会社の業績が気になる関係です。
そこが、お釈迦様との違いで、ビルゲイツは娑婆から完全に抜け出さないで、お釈迦様の真似事・・・キレイ事を言ってるに過ぎないのです。
このように個人は気楽に?娑婆から逃げられますが、残された会社、国家・・・組織は多くの社員・・人命を預かリ、激烈な企業競争・国家間競争の世界に投げ出されたままですから、美学に浸って酔いしれてるヒマがなく、実務的・・合理的でなければなりません。
国家運営は、個人の美学とは、別次元で考えるべきものでしょう。
核戦争は、実際に起こりえないのだから、結局は通常兵器の優劣で、さしあたりは勝敗がつくと宣伝され、そのように思わされています。
古くはイギリス対アルゼンチンのフォークランド戦争、最近ではアメリカ対イラク、アフガンなどの例では、そのとおりでしょう。
しかし、中国や朝鮮、あるいはロシアなど、核保有国へのアメリカからの攻撃となれば、彼らが座して敗戦を待つでしょうか?
及ばずとも、数発〜数十発くらいは、核爆弾でお返しする可能性が否定できません。
そうなる前に、北朝鮮をイラク同様に屈服させたいのが、アメリカの戦略だったのでしょう。
兵器体系の重要性を、05/23/05「近代戦と戦争遂行能力2(主権国家2)」前後のコラムで連載しましたが、自前で造っていない限り、いくら買いだめておいてもその兵器供給国とは絶対に戦えません。
イラクは、対イラン戦の関係で約10年にわたって、アメリカの近代兵器の大口購入国だったのですが、アメリカから攻撃されたらひとたまりも有りませんでした。
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