06/11/06

明治憲法18(閣内不統一と統帥権8)政友会の役割2

明治憲法18(閣内不統一と統帥権8)政友会の役割2

政友会が軍縮が日本の国益に反するという考えなら、正々堂々とその主張をすれば、良かったのです。
統帥権干犯を言い立てる政友会の主張は、内閣を構成する陸海軍大臣が総理や内閣の決定に従わなくとも良いと言う結論になります。
政友会の主張・・・・「英米にやられっぱなし」と言う悲憤慷慨型のナショナリズムを煽るやり方は、俗で、庶民受けし易いので、マスコミが飛びつきます。
この統帥権干犯騒動で利したのは軍部ばかりで、結果的に政党政治の息の根をとめることになるのです。
ここで活躍した鳩山一郎は、軍部の意を迎えて行動したのですが、軍部が更に強くなると邪魔にされて失脚・・・逼塞して敗戦を迎えるのです。
彼は、戦後如何にも反戦勢力で被害者であったかの如く、のこのこ出てきて、GHQから、この時以来の軍部寄りの政治活動責任を追及されて?、公職追放を受けるのです。
政友会は、自分達の主張が自分達政党政治を駄目にするのではないかと言う視点が全くなく、こんなことにはお構いなしで、ただ政権打倒だけが目的で、これには目をつぶって政敵を非難するのですからレベルの低い話です。
念のために書いておきますと、政友会は原敬内閣で有名なために、民主的な政党であった印象が強いのですが、実態は軍部・・右翼の与党的立場に終始していたらしいのです。
なお、戦前を暗黒時代に導く導火線になった天皇機関説事件や治安維持法の制定などは、この政党が主導権を握って成立したものでした。
この辺の詳細については、06/07/03「天皇機関説事件とは 2」前後で詳しく書いていますので参照してください。
勿論、軍令部総長は、世論の沸騰に乗じて、内閣に干犯された恥を注ぐため?辞表を直接天皇に提出します。
このような辞表の出し方を見ても、軍人の任免が内閣や陸海軍大臣を経由せずに、天皇に直属していると言う仕組みが大きな問題だったことが分かるでしょう。



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