06/08/05

大統領制と議院内閣制4(代理と代表1)市民ネットワーク千葉

エリートお任せの思想下で生れた西洋由来の憲法学では、議員は選挙民の代理ではなく、代表と言う定義を用います。
この代表と言う言い方も、日本人には分り難い概念ではないでしょうか?
代表と代理の違いについては、09/01/03「代表と代理(大理石)理事の違い」のコラムなどで連載しました。
「国民には、政策決定能力はないが、誰が良いかくらいは選ぶ能力程度はある」と言うのが、民主主義の根本理念です。
代議制度は、国民は愚昧であることを前提としているのです。
西洋の都市計画が立派と言いますが、日本では偉い人が絵を描いて、その通りに(家の形も色も統一して)やれといっても、国民は誰一人納得しませんよ。
日本では、一旦選んだらお任せではなく、選ばれた議員はしょっちゅう国政報告会を開き、また住民の要望を汲み入れていかないとやっていけません。
我々弁護士会でも、会長や執行部は、いろんな案件の都度、会員にアンケートをしたり、ファックスで意見表明を求めたりして事実上代理的な行動をしているのです。
この点共産主義者や革新政党は、西洋の知識を勉強してそのまま信じているおめでたい人の集まりですから、(このころは流行りませんが)私が弁護士になったころまでは、自分達は「前衛」と称し、無智蒙昧な組合員や庶民を教育していくと言う姿勢が濃厚でした。
彼らは指導者のつもりだったのです。
今でも,環境やジェンダーなど「進んだ?」グループに行くと、「意識の低い人たちをどうする」という議論の仕方をする人が多いですよ。
わが国では、PTAに始って会長その他の役職は、世話係・御用聞きに徹しなければならないのであって、決して指導者ではないのです。
共産主義が良いかどうかでなく、「指導してやる、勉強会のお誘い」と言う姿勢では、国民は支持しないでしょう。
最近千葉市や県で勢力を伸ばしている政治団体に「ネットワーク千葉」と言うのがありますが、そこのパンフレットを見ていると、推薦した市議や県議のことを「代理人だれそれ」として表記しているのです。
まさにわが国の草の根の団体らしい、「いいところを突いているなあ」と感心しました。
なまじ「法」を知っていて「市議は代理ではない」と言う講釈をする人は、むしろ裸の王様の話と同じで、実態を見る目が曇っているのでしょう。



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