06/15/04

休日法から自己実現法へ2(労働法の歴史2)・・緩やかな社会(ゆとり6)

国民の生活基盤を稲作農業から、工場生産・世界の工場へと変更して行く以上は、お休みの仕方、労働者の生活スタイル・・・・・ひいては生き方、道徳観の変更は当然の帰結だったのです。
車社会が舗装道路の発達を促し、携帯電話やコンビにの発達が生活スタイルを変えるように、基本的な生活道具や生産方法が変わると生活の流儀や意識も変わらざるを得ません。
盗み、人殺しはいけないなど万古不易のモラルもありますが、文化に根ざしたモラル・生活様式などは時代によって変わっていくべきものです。
稲作中心から、工場労働中心となり、商人においても個人商店から大量採用・全国展開する薬局やコンビニなどの働き方の変遷を見れば、産業構造の変化が働き方を変え、生活様式・意識も変えていくのは必然です。
ところが、それを順次認めて行くと稲作型生活とリンクしている各種旧道徳・天皇制の価値観がひっくり返る恐れがあります。
現在の中国みたいに1国2制度とか自由な経済活動と共産主義が矛盾しようがしまいが、「沢山のねずみをとる猫は良い猫だ」と言う喩えで、なし崩しに自由主義政策を進めるのと同じで、政治というものは現実そのもの(ごった煮)ですから、社会の変化に合わせて、道徳が変わるのを受け入れていく必要があったのです。
09/24/03「教育改革・・・・明治維新と学制改革(学制) 2(復古政策)」のコラム以下で紹介したように、明治政府のトップはかなりしたたかでしたから、そうした社会の変化を予定していたように、私には思えます。
草創期に予定していたそうした複雑な考えは、表向きの考えではないだけに、教科書的勉強では、次世代には伝わり難いものです。
次世代の秀才は、なまじ秀才なだけに表向きの決まりを心底から馬鹿みたいに信じ込んでしまうのですから手におえません。
社会経験のある親からすれば、学校の成績はいいが「うちの馬鹿息子も困ったもんだ」とぼやいても、表向き正しい(政府の建前)ことを主張しているのですから、手に負えないと言う訳です。
こうしたことは、清盛と嫡男重盛の関係でも歴史上証明済みです。
我々法律家の世界で言えば、経済統制下で闇米を食べることは出来ないと配給米だけで生活して餓死してしまった山口判事という人がいます。
世の中の人は、「無茶な法律に従っていられない」ということで適当に付き合っていたのです。




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