05/30/07

人口政策・・観光立国の効果?1

職業に貴賎がないとは言うものの、観光で食っていくのは、結果的に卑屈な国民性を形作っていくのではないでしょうか?
ホテルマンの心得を考えれば分かりますが、観光立国とは国民の多くに、外国人のサーバント精神になれと強いているようなものです。
どうせ外国人を多く受け入れるならば、日本にしかない特殊技能や芸術を習うために多くの外国人が日本に来るようにした方が良いでしょう。
同じく外国から多くの人間を受け入れるにしても、世界から尊敬される日本人ひいては企業や大学を養成することこそが、観光政策の王道でしょう。
無目的な観光立国や観光による地域振興策ほど、政策当局の無策を象徴する「政策?」は有りません。
そのうえ、観光で養える人口はホンのわずかですし、ましてや、外国から来る観光客などは、ちょっとした時代の流れで変わるのですから、安定的に大きな人口を養うのはリスクが大き過ぎるのです。
観光客だけで養える人口は多寡が知れていることについては、12/10/04「函館旅行3(地方都市と観光産業2 大沼)」のコラムでも書きました。
ところで、札幌雪祭りに、あるいは愛知万博に、どれだけの域外人口が参加したのでしょうか?
雪祭りの来場者何百万と言っても、その殆どが域内人口であったとすれば、それは観光立国どころか内部の行政サービス・共食いでしかないことになるでしょう。
域内の行政サービスとしてのお祭りやイベントに、参加者の95%前後が地域内の人で、これに少しばかり他所からの参加者がいたとしても、(それもその機会に里帰りした人が、結構多いものです)その地域の人口を養うことにはならないでしょう。
(一種の蛸足配当みたいなもので、喜んでいるのです。)
サッカーのワールドカップも然り、フィギァスケートの世界大会然り、その種のイベントが多いのですが、何故かそうした詳しい統計を見たことが有りません。
観光やイベントを奨励する以上は、域内の参加者と域外の参加者を区別した統計を見なければ意味がないでしょう。
国際的イベントの場合・・たとえば愛知万博に、実際に東海3県以外の来場者数はどのくらいで、そのうち外国人観光客がどれだけ来ていたのかと言うことです。
また外国人観光客も、元々そうした行事がなくとも一定量来ているのですから、ついでに周回コースに選んだだけかも知れないのですから、正確には、前後3年程度の期間に来日した外国人観光客の数値との増減比較も必要でしょう。



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