05/27/07

現地生産化の進行と加工貿易の運命3(人口減少策4)

生物体が、一定の細胞分裂を経て新陳代謝をしているのに、滅びて行くような宿命・・・DNAをインプットされているのと同様に、組織も生物体同様に一定の寿命があるのでしょうか?
組織は外部から絶えず新入社員を入れているのですが、個体が毎日新たな食物を口に入れていてもいつか寿命が尽きるようなものでしょうか?
こうした観点で、02/24/07「キャピタルゲインの時代9と修正作用5(文明の興亡2)」で書きました。
そういう時代が進んでもなお、先行者でなくともスロー分野・輪島塗りのような分野で加工貿易できる分野も一部残ると思われます。
輪島塗その他文化と言える程度の加工技術(工業分野でも、金型やレンズ研磨、高級料理のクックドゥーその他大量生産に向かない特殊技術)だけが、加工貿易として生き残れるのでしょう。
しかし、「スロー分野もいいぞ!」といっても、この程度の高級加工産業に参加出来る人材の数は限られていますし、こうした特殊産業では従事者が少なくて済みますので、今のような大人口を養うのは無理があるでしょう。
これからは、絶え間ない先行開発型とスロー型の2本立てで行くしかないでしょうが、先行利益型は寿命が短くなる一方ですから、スロー型の方が将来性が固いのです。
これから世界平準化の時代にはいっても、加工貿易が完全になくなると言うのでは有りませんが、これからの先行者利益は、知財中心ですから今のような大量生産・・大量の未熟練労働者を養える時代が終わると言う意味で書いています。
先進国は、先端産業品の輸出により自国の消費量の何倍も生産し、このために多くの人口を養えて、(富国強兵)大国?になれると言う時代ではなくなったのです。
新製品を研究開発しても、その研究成果を利用して自分ところで大量に造った場合、独占的・爆発的に売れるのは、ホンの数年だけですから、その後過剰設備・・過剰従業員で参ってしまうリスクがあります。
そこで、研究開発企業は、その成果をさしあたり国内で生産し若干輸出するとしても、輸出目的の増産用設備投資は程々にして、後は海外工場・・各消費地に生産を移管していき、本国の工場は結局本国内の消費量プラスアルファの生産と特許料収入を得るだけの産業に特化して行くことになるでしょう。
このように、先端開発型企業を育成しても、結果的にはその国での消費量に見合う生産を原則とし、プラスアルファとして特許料収入や資本的利益(キャピタルゲイン)に頼る構図であることは変わらないのです。
先端型産業の育成と言っても、自国消費=自国の資源で養える程度の人口の限度にプラスアルファした生産しか維持できなくなるでしょうから、生産労働力人口としては、将来的には自国基礎的資源で養える人口の消費量プラスアルファに見合うまで縮小均衡して行くしかないのです。



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