05/27/07
現地生産化の進行と加工貿易の運命2(人口減少策3)
ローマ衰退・滅亡の轍を踏まないためには、日本や先進国では絶えざる先端技準の開発によって、いつまでも先行者利益を確保していく必要があり、そこに努力を傾注するしかないでしょう。
ローマや中国歴代王朝が武力が弱まって衰退したのではなく、周辺国との技術格差がなくなって衰退するのです。
もちろんアメリカも、世界一の武力があるから世界帝国なのではなく、世界一の生産力・・技術力があったから、世界1の大国になったのです。
このような先進国による絶えざる技術革新に向けた努力の結果、実際には、消費地生産主義の100%完成は、簡単には成立しないでしょうが、時の経過によって消費地生産の比率が高まる(世界の工業国としての役割は低下する)一方でしょう。
しかも現在では、生産部品が細かいパーツに分かれているので、生産従事者の熟練を要しないことから、加工組立工場の立地は、場所・・民族のレベルを選ばなくなっているのです。
そこで、先進国の地位保全・存続のために知財重視(特許、著作権、意匠等の保護)思想が、生まれてきたのです。
そうは言っても、研究開発部門の裾野は小さく国力・・多くの人口を養うのには向いていません。
比ゆ的に言えば、生産技術のうち、小さなブラックボックス部分・・パソコンで言えば心臓部分のMPU部分だけですから、この生産に従事する自国民の数はほんのちょっとで足りるのです。
この僅かなブラックボックス部分の価格を、馬鹿高くしたとしても、そんな非常識は長く続かないでしょうから、(リナックスの発展など)次第に経済全体に占める割合が小さくなって、先進国と後進国の経済格差が縮小せざるを得ないのです。
要するに、先行者利益の経済・社会に占める比重が縮小し、しかも有効期間が短くなっているのです。
先端技術の国際平準化が進む時代には、先端技術を開発しても瞬く間にグローバルに広がっていく時代でもありますので、先行者利益は、古代や近代とは違い、ホンの短期間しか享受出来ない時代でもあるのです。
これからは、通信流通技術の進展によって世界伝播が早いので、研究開発型産業の時代であると言っても、たまに新製品開発があたれば、30〜50年食えると言うのではなく、ひっきりなしに開発し、しかもヒットしなければやっていけない時代ですから、大変です。
ソニーなども、ここ数年ヒット商品がでないとたちまち苦境に陥っていました。
(今年は持ち直すみたいですが・・・?)
ウインドウズでも、今回発売のヴィスタは今のところあまりぱっとしない展開ですから、開発型産業で、持続的成長(連続ヒット)を遂げるのは難しいのです。
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