05/26/07
キャピタルゲインの時代16(国際収支表1)
話が大分逸れていましたが、平成19年3月4日・・・1「キャピタルゲインの時代15(高齢化社会の生活技術1)」の続き・・労働所得と資本所得の関係に戻します。
我々弁護士の世界でも、弁護士の大量増員政策によって、身体で稼ぐ弁護士の収入は徐々に労働者並に下がっていき、大規模事務所のボス弁にならない限り、中の上(アッパーミドル)の階層に生き残れない時代がもう直ぐ来ます。
せっかく大量増員で弁護士になれる人が増えたというのに、これからの弁護士になるひとには気の毒ですが、弁護士数の増加にほぼ比例した(弁護士の需要も結構広がるので、単純な比例関係ではありません。)過当競争時代到来によって、それほどおいしい仕事ではなくなっていきます。
幸い?私はそのころには引退になる筈ですが、長寿化の影響で逃げ切れるかどうか先行き不明と言うところです。
私も日本国全体の経済同様に過去の蓄積で食べていける時期が来ればいいですが、今のところそうなれるように期待しているだけです。
03/08/07「日本の対外資産11(資本運用能力4)」まで、平成17年までの国際収支表を基に書いてきましたが、その後高齢者問題に話題が移ってしまいデータの紹介が先送りされていました。
現在、先送りされてた国際収支表を見直ししますと、平成18年の収支が発表されていることが分かりましたので、3月に書いたコラムは平成17年のデータを基に書いていましたが、ここで18年までのデータを新たに掲載します。
(3月4日以降のコラムとは、引用する年度で少し食い違いますが、以下に紹介するように貿易黒字の縮小と、所得収支の拡大の基本的傾向は変わりませんので、そのつもりでお読み直しください。)
以下、我が国の平成18年度の国際収支表を紹介しますが、これまで書いているように貿易収支・・・物の輸出入では、黒字が縮小に向かっていることには18年度も変わりがありません。
たとえば、平成16年度の貿易黒字は、13兆9022億円から、17年度は10兆3348億円、18年度は94643億円順次減少しています。
これに対して所得収支は、平成16年度の92731億円の黒字から、平成17年度は11兆3817億円へ、平成18年度は、13兆7457億円へと激増しているのです。
以上のように、所得収支の大幅黒字のおかげで、経常収支の黒字拡大(現在の好景気)が続いているに過ぎません。日本では資源輸出がほとんどないのですから、貿易収支の黒字が減少していく傾向とは、加工貿易の黒字縮小傾向の時代に突入していると言うことでしょう。
明治以降、日本の外貨獲得の身上は、加工貿易・・物づくりでしたが、その物作り結果による貿易黒字が、減少していく以上は、これに参加している人の黒字・・収入は、減って行くしかないでしょう。
これからは、物作りに関連する労働者の所得も減っていくしかないし、ひいては物づくり参加者も減らして行くしかないと言うのが、2月から3月にかけて書いて来た私の基本的考えです。
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