05/22/07
子育てと負担の公平化(出産奨励をするなら・・・2)
子供を生まず、夫婦2人で働いて取得した給料は全部好きなことに使えて豊かな生活ができる・・しかも出産で休んだりキャリアーの途切れがない分、子供を生んで一旦退職した人に比べて、生涯賃金も増えるし、退職金も年金も多いのって、立派な社会不正あるいは不公正はないでしょうか?
そして老後は自分たちが子供を育てなかったのに、他人が育ててくれた子供の世話になれる介護の社会化の時代がきているのです。
子供を育てた人は、生涯賃金も老後の年金も少なくなるのに、苦労して育てた自分の子供は自分の親の面倒を見てくれないない社会になっているのです。
そして苦労して育てた自分の子供は、自分の親だけでなく、子育てをしなかった他人の老後生活保障まで負担する社会っておかしなものです。
これでは、「子供を生んだら損だ」と言う意識の人が多くなってしまうのではないでしょうか?
もちろん子育ての楽しい時代なら別ですが、今のように苦労ばかりの多い時代にはなおさらです。
このような社会的不公正を放置していることが、子供を生む人が減って来た原因の一つではないでしょうか。
そうは言っても、いきなり児童扶養手当や税制など社会制度全般を変えるのは大変です。当面子供を育てた人には、老後の年金額を育てた子供一人当たり何万円増額するなどの施策をすれば、どうでしょうか?
燕の昭王の時代に「まず隗より始めよ」と言って、全国から優秀な人材を集めた故事がありますが、目先の手当て増額よりも、現に子供を育て終わった人に対する功労金としての年金増額のほうが,若い人の出産意欲を掻き立てるのではないでしょうか。
そうすれば、高齢化社会の生活保護激増対策と長期的視点での少子化対策にもなるでしょう。
年金増額策は、年金法の改正だけで足りるのですから、技術的にはそれほど難しくありません。
1時的に年金財政の赤字が増えるでしょうが、この分は政策経費ですから、当面は、長年の貿易黒字による蓄積・・一般財源から補填をするべきでしょう。
その後、時間を掛けて独身者や子供のいない家庭から増額した年金を徴収するようにしていけば、計算が合うようになるでしょう。
子供を生んで次世代を育てて、苦労した人の方がキャリアーが中断し結果的に年金や退職金も少なくなってしまい、他方で、次世代養育費を全く負担しない人の方が、生涯賃金や退職金が多く、しかも貯蓄や年金が多くなるのって社会制度が逆でしょう。
こんな、あべこべの制度を放置していて、子供を生む人がいなくなったと騒いでいるのって、無責任な政治の典型というべきではないでしょうか。
関連ページリンク
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
