05/22/07

2世代別居・核家族の功罪4(少子化の一因)

昔から、よほどの成功者でなければ、同居しなければ食べていけないのが、原則だったとのです。
だから、昔から家を継ぐと言い、農地や財産を継ぐと言わないことからも分かるように、相続財産のうちで家を継ぐのは、最も重要なことだったのです。
分家するというのも同じで、自分で自分の家を建てられるのは、よほどの成功者か、本家で生活基盤を分与してくれるときだけでした。
核家族化・・小さな家の分立には、家庭内の民主化などのメリットもありますが、他方で、少子化や高齢化してからの諸問題が起きてきた原因でもあるのです。
別居に耐える経済力・生活能力のないものまでが、別居時代に突入させられたことが原因で、いろんな場面で無理が生じてきた面があるといえるでしょう。
別居・・ 核家族化が望ましいとしても、それにふさわしい経済力や生活能力のない人は同居するしかないのです。
(自立能力もないのに、親の家を飛び出した不良少年みたいなものです。)
貧困所帯の場合、2世代同居なら高齢者も食べていけるとしても、子供のいない人の解決にはなりませんから、その前提として、結婚率の増加と子供のいない家庭をへらす必要があるでしょう。
私は、人口増加政策には反対の意見を書いてきましたが、子供がいなくともよいといってるのではありません。
最低一人は、生んでほしいものです。
今の別居誘導政策(小さな公営住宅しか供給しないのは、そういう意味でしょう)は、高齢者にとっては、子供が独りもいないのと結果的に同じ状態を招来する政策です。
年金問題、高齢者の生活苦や少子化は、2世代別居時代の終焉と大きな関係があって、その根本的な解決には、ゆくゆくは2世代同居したい人には、同居出来る社会に戻すしかなくなるでしょう。
そこまで社会が戻っても、子供のいない人の解決にはなりませんから、子供のいない人の老後の扱いをどうするかが問題です。
私達学生時代には、
「貧しいのはすべて資本家が搾取しているからであって、個人の責任ではない・・だから生活保護受給は権利であり、堂々と主張すべきだ」
と言う型どおりの論調が多かったのですが、私はそういう教条的議論には組しません。
そうではなく、高齢社会や2世代同居時代は、早くから終わっていたのに、(政府は気づかなかったどころか、むしろ、2世代同居不能な2DK〜3DK中心の公営住宅供給政策を続けてきたのですから、その先導者であったのです。) これを予想できなかった・あるいは予想できたのにこれに向けて対応をしてこなかった構造的な問題・広く言えば政策ミスの問題であると思うのです。
20年ほど前から、ハウスメーカーによって2世代住宅が特別に売り出されるようになったこと自体、2世代別居時代がそのずっと前からきていたことをものがたっているでしょう。



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