05/21/07

生活保護激増の構造17(2世代別居・核家族の功罪)

高齢者の生活苦は、子世代の経済力低下?・・同居しないとしても、育ててもらった親に対して生活費の仕送りくらいはすべきでしょうが、それができないのも原因の一つです。
私が思うには、若者世代の経済力が弱まったということではなく、一緒に生活すれば足りるとしても、(子世代の経済力は昔と同じでも)別所帯になれば、生活費がかさむ問題が大きな原因だと思います。
核家族化・・・住まいの狭さが、高齢者の生活苦のおおきな原因になっているのです。
独立する甲斐性もないのに、親と別の生活をしたくって、家を飛び出してアパートを借りてしまい、2箇所の家賃を払う場合を考えれば分かりますが、親子ともども生活苦になっているようなものです。
自由恋愛は理想ですが、それをできる能力のある人は100人に一人もいればいい方で、殆どの人はそれほどの魅力がないので、誰かに世話してもらってやっと結婚できるのが普通なのです。
この理想を追い求める人が多くなって(身の程知らずともいえるでしょう)結婚が難しくなっていることも、少子化の一因でしょう。
同じく、経済力のあるものにとっては、親子別居が理想ですが、経済的にできる人とできない人がいるのも現実でしょう。
親子別居したくて別居している人と、そうではないが、自宅・・とりわけ借家・・賃貸住宅が、小さくて同居するには狭過ぎるために、仕方なしに別居させられている人も多いでしょう。
日本では商店がいっぱいあるといっても、何軒歩いても置いてあるのは売れ筋ばかりしかおいてなくて、ちょっと変わったものをほしいと思うといくら探しても存在しない画一社会であることを、これまで何回も書いてきました。
100人のうち1〜2割程度の人が買う売れ筋商品を、残りの8割(種々雑多な嗜好のある人の集まりという意味で、8割が結束しているのではありません。大手企業株主総会で言えば発行済み株式を5〜6%も一人が握れば大した勢力になるのと同じです。)の人に強制する社会です。
住宅事情も同じで、供給側は、賃貸となると2DKが原則で、大きくとも3DKまたは3lLDKどまりで、大きな家あるいは2階建て形式の貸家はめったにないのです。
   「借りる人は貧しいだろう」「貧しければ小さな家でよい」
という思い込みだけで、需要をまったく無視しているのです。
日本の社会は、需要者のためにあるのではなく、供給側が強い社会のままということでしょう。
お金のない人は、家族みんなで住める程度の大きな家で肩を寄せ合って生活したほうが、コストが安くすむので、そうした需要はいっぱいあるはずです。
(何しろ、貧乏人の方が数が多いのです。)
(2DKのアパート2箇所借りるよりも、あるいはワンルームを3〜4箇所借りるよりも、大きな家1軒で生活するほうが安く済むでしょう)



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資