05/20/07
生活保護激増の構造15(長寿社会1)
前回紹介した数字は、独立行政法人福祉医療機構が融資している分だけの数字ですから、その他に各種年金・・・船員保険などがあることを、12/11/06「年金担保融資の弊害1(厚生年金保険法6)」のコラムで紹介しました。
これら、各種年金ごとに存在する独立行政法人の融資の数字をあわせれば、膨大な数の年金受給者がサラ金顧客予備軍〜破産予備軍〜生活保護予備軍になっていることがわかるでしょう。
(もちろん、このうち、途中で死亡する人も当然いますので、全員が破産まで行くとは限りませんが、長寿化の進行の結果、途中消滅率が減少しているのです。)
現在の高齢者は、大手企業元従業員や公務員以外は、年金もろくに掛けてこなかった人の方が多いのです。
もしも真面目に掛けて来た人とでも、月額6万円弱の年金だけでは、子供世代と同居していない限り、生活苦は大変なものです。
年金融資を受けていなくとも、生活保護予備軍は、ものすごい数・・うっかりすると高齢者のかなりの割合に迫るかも知れません。
多くの国民が、老後の生活費を子供に頼れなくなってから、既に数十年以上も経過しています。
高齢化で困っているのは、現場労働者だけでなく、田舎の農家や、都会の個人事業主などは、この間、昔ながらに高齢化すれば子供に頼る前提・・意識でやって来た人が多いので、今になると困っている人が多い筈です。
昔は子供が後を継いだので、何とかなっていたのですが、子供があとを継がない現在では、個人事業者の老後は大変です。
農家でも大きな家屋敷を構えてはいても、75〜80歳前後になると、農家収入はゼロに近くなるでしょうが、この世代の人では、国民年金加入すら考えたこともない人が多いのです。
カニが、甲羅の中でやせ細っているように、大きな家に住んでいても、その内実は、生活に困ってしまっている人が多くなっているのではないかと心配しています。
近郊農家の場合には、土地の切り売りや、以前売却した土地代金の蓄えで何とかなっているでしょうが、都会から遠く離れた地域では、働き盛りの中高年代でも千万円単位の貯蓄をする余裕のない農家が普通でしょうから、高齢化すると大変なはずです。
農家の場合、自分の食べる米や野菜だけは、何とかなるので何とか外見を保っているだけではないでしょうか?
昔なら60歳くらいで引退していた人が、70前後までそのまま農業や八百屋さんや個人タクシー・大工さん、ソバやなどを続けるなどして、何とか誤魔化して来たのです。
そこで、いつまでも働き続けるのですが、収入はジリ貧ですから、70台ころから苦しくなっていくのです。
現役期間を延ばす努力も、限界になって来ていますので、これからは、いよいよ食えなくなる人が増えてくるでしょう。
都会では、匿名性が高く役所に顔見知りもいないので苦しくなれば、比較的遠慮なく生活保護の相談に行きやすいのです。
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