05/01/07
直接投資社会の出現1
今のところ銀行や、機関投資家はまとまった単位の引き受けが可能であると言う利点があるので、なお市場相場形成に影響力を行使できています。
今のところ、個人の小口資金の影響力は、投信その他まとまった場合だけ・・結局投信運用者の意見になるので、機関投資家の判断が市場相場を左右しているのです。
しかし、小口投資がそのまま市場に参入できる時代が来れば、個人の判断の集成が巨大なうねりとなって市場を動かすことになるでしょうから、現在の市場価格形成とは、違った基準になってくる可能性があります。
個人の資本市場への影響力増大には、売買手数料の引き下げ、売買単価の引き下げが大きなポイントです。
(ライブドア-事件を想起してもいいでしょうが、競馬の馬券を買うような金額で、誰でも買える仕組みにしたことが、株価高騰の引き金になったのです。)
最近では小口の株式を携帯電話で、1日に何回も売り買いする人(いわゆるディートレーダー)が多くなったと聞いています。
そう言う時代には、銀行や機関投資家の購入単位の大きさによる利点・・相場形成能力も縮小して行く筈です。
こうして、個人による直接投資が活発になれば、銀行は、将来的には市場の主要な買い手(社債や増資等の引き受け手)から脱落していくことにならざるを得ないでしょう。
(上記のように、預金するお金があれば預金せずに投資する時代になれば、巨額の預金も減少の一途になるでしょう)
私の考えでは、そうなれば銀行は、本来の決済業務・・・その間の資金の滞留とその運用があるでしょうが、それはあくまでも副業にとどめるべき・・に先祖帰りして行くべきだと言う意見です。
そうは言っても、イキナリ預金がなくなったり、預金の保管料をもらえる時代が来る訳ではないのですから、その間何らかの運用益を出して、組織を維持していかなければなりません。
決済手数料や保管料で採算が取れるようになるまでの経過期間、誰かに貸して、儲けて行かなければ組織が維持できません。
そうした時代が来ても、非上場の弱小企業や個人(消費者)は、資本市場で直接資金調達できない弱みがあるので、いつまで経っても銀行から借りるしかないでしょう。
そこで、銀行は、サラ金の開拓した消費者信用部門や金融業者の開拓して来た無担保貸付業務への参入に必死になっていると言うのが、私のこのシリーズでの仮説なのです。
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