05/31/06

参議5(現在の参加型政治3と選挙1)

「参」と言う文字は、漢字の成り立ち自体は、単に交じり合うだけの意味のようですが、我が国での用法では、これまで書いて来ましたが、もともと別の主催者がいて、外から部外者が加わる意味で使われている事が多いのです。
もしかしたら、参議と言う制度が出来て以来、そう言う用法が主流になっただけかもしれません。
しかも、後から加わる者が上位者ではなく、下位の者が加わるへりくだった言い方で使われます。
参詣、参上、参謁、参内などなど、臣下などが、目上の人や館、神社などに御伺いするときに使う言葉です。
参議の「参」もこの一種と言うよりもその草分けで、より偉い人の意見をお聞きすると言うのではなく、下位者の意見も聞いてやろうという意味です。
民主主義の用語のように思われている参政権、参議院と言う熟語のもとの意味が、これで分かるでしょう。
分かり易く言えば、本来国民は部外者・・政治の対象に過ぎないが、意見があるなら聞いてやろう、政治の仲間に入れてやろうという姿勢が濃厚です。
ついでに、参政権の前提となる選挙制度については、元々は民主主義とはまったく関係のない概念でした。
選挙と言う意味は、優秀な官僚を皇帝が「選抜して挙げる」ことを意味したものに過ぎませんでした。
日本語で言えば「抜擢」が似た用法でしょう。
この抜擢を、皇帝が能力主義で選抜出来るようにするために、科挙(科目別選挙と言う意味です)試験制度が合理的であると言うことから、科挙制度が発達したのです。
09/27/05「科挙の意義3(憲法131)選挙制度」前後のコラムで、この関係を紹介しました。



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