05/09/06

知財保護と米中の角逐4(対価の重要性2)

この対価が、先進国にとっては適正であったとしても、(御互いに特許料を取れる関係ですから甘いのです)後進国には高すぎると言う事態になると、ことは純粋な経済問題から離れて国際政治力学の問題になっていくのでしょう。
現在でも、知財の権利関係は、純粋な経済原理だけでなく、国際的な力関係で対価が決まっている面がないとは言えません。
たとえば、今はアメリカ一強ですから、デズニーのキャラクターやアメリカを代表する歌手プレスリーの保護期間が、アメリカの都合でいきなり延長になったのをご存知でしょうが、極端に言えばアメリカの好きなように決まっているのです。
そのうち、アメリカだけの意見でルールが決まる時代ではなくなってくるでしょうが、そのルール作りに参加できるのは、同じく知財輸出国倶楽部だけでしょう。
利用者側としては、抵抗権で対抗するしかないでしょうが、その一つの武器は、海賊版の横行を事実上放任することでしょう。
中国もライセンス生産から離陸して知財先進国になれれば、ことは解決ですが、04/05/06「ライセンス生産の中国と日本の独自性2」前後で書いてきたように、中国は歴史上ライセンス生産しか経験がないのです。
外国に売れるほどの中国独自のデザイン類やブランドの発達は、当面見込めないだろうと、私は思っています。
これまで、台湾や香港が随分長く日本の下請け生産で力をつけた結果、半導体その他で、世界中に輸出出来るまでになっていますが、今でも、独自のブランドや文化発信までは出来ていません。
台湾や香港のように、何時までも中進国のままでは中華思想から言って面子が立たないし、特許料著作権料などで搾取されっ放(共産主義者の好きな言葉です)しとなれば、我慢が出来なくなるでしょう。
中国は、後進国?代表として、不当なアメリカ支配・・搾取に挑戦すると言う図式がうまれてくる可能性があるでしょう。
今のところアメリカ一強ですし、中国もまだ弱いので知財を守らざるを得ないと言うか、守るポーズをとらざるを得ないのですが、これが何時まで続くかという関心です。
日本のODAを卒業したら、反日運動に邁進する国柄ですから、もう少し力がついたら、アメリカの言うことを聞かなくなるでしょう。
そうなると、中国は好きなように世界中のブランド品を模造して、あるいは特許を侵害して世界中に売り歩くのでしょうか?
世界中がこれに反対して税関で差し止めてしまえば、ことなきを得ますが、世界中の後進国がこれに同調して、中国製は、無茶に安いからと、輸入許可し始めたらどうなるのでしょうか?
ちょうどナポレオンの大陸封鎖令が、そのうち守られなくなったのと同じです。
イギリスが海賊行為から始めて、当時の支配者スペインの無敵艦隊を破って世界制覇につないだように、中国も海賊版でアメリカを怒らせて、そのうち世界制覇することになるのでしょうか?



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