05/02/06
不均衡発展と内部矛盾11(中国の場合3)
こうして以前同様の王朝制が何回も繰り返されたのが、これまでの歴史でしたが、現在社会では海外との競争がありますので、毛沢東の個人崇拝と言う一種の王朝を創始して、
「事終われり」
と停滞したままでは、政権がもちません。
これを、そのまま現在まで維持しているのが、北朝鮮の将軍様支配と言うところでしょうか?
元々清朝が倒れたのは、貧富の格差による暴動によってではなく、西洋列国に良いようにやられたことに対する不満・・自国を強くしたいと言う願望から始まったものですから、分配だけして終わりでは、済まなかったのです。
本来は、近代化のために始った革命なのに、内戦でごちゃごちゃになった結果、本来の目的を忘れて、貧窮民の支持を獲得する過程で、内部格差是正の方に主眼が置かれるようになったのが悲劇だったでしょう。
内部格差是正政策が正面にくると、進んだ者・地域、産業から遅れた方への、所得移転政策にならざるを得ませんから、経済発展を阻害する方向へ働きます。
(日本や現在の中国のように、「少しは遅れた地域のことも考慮して行こう」というのとは、原則と例外の違いですから、まるで違うでしょう)
進んだ企業や人が褒められるのではなく、「悪」として措定され、うっかりすると吊るし上げに合うのですから、努力する人がいなくなってしまいます。
中国では農民軍による暴動の歴史が分厚いので、農地の分配や資本家の富剥奪を叫んでこれを味方につけた方が、内戦を有利に運べたのです。
いわば内戦の主導権争いを有利にするための方便として、農民を味方につけ、共産主義を標榜していただけとも言えるのですが、政権を取ってから、
「これは方便であったから、方針変更する」
と言うのでは、これを信奉していた純粋な青年を説得するのは難しいのです。
そこで、富の分配・・・農民を味方につけて政権を取った以上は仕方なしに、原理主義的な農地の分配と山奥の農地の開墾に重きを置く行動に邁進します。
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