05/02/06
不均衡発展と内部矛盾9(中国の場合1)
ちなみに、インドネシアなど、自発的商工業の発達したところでは、内部格差に対する不満から散発的な暴動・焼討ちがあっても、中東のような革命?になり難いのは、石油利権やスエズの収入のような目に見えた利権ではないので、国有化に馴染み難いからです。
このように略奪・・分配が騒動の原因である事例として、中国歴代の騒乱を見ておきましょう。
中国歴代王朝の政権末期に必ずと言って良いほど発生する、農民の広範な流民化=暴動・・・・騒乱も、略奪志向に基づく仲間だったでしょう。
これらは、いずれも社会構造の変化による前向きの暴動ではなく、政権末期の戦乱頻発が農民の兵役徴用の乱用を生み、耕地の荒廃・・生活手段を奪ったのです。
これが、農民の貧窮を原因とする単なる流民化・・・食い詰めますので・・・略奪の横行となって、暴動に発展したものですから、目的は略奪するしかなかったことが、参考になるでしょう。
09/04/05、「中国の発展形態の異常性5(重商主義国家と基本的人権2)」その他で書いてきましたが、中国では何回王朝が倒れても、その都度、そのうち同じ政体の王朝が始ることの繰り返しでなかったのですが、これは、略奪・・分配が終われば、農民のエネルギーも底を尽き、おしまいだったからでしょう。
急速に発生したバッタやイナゴの大軍が、いつか急速にいなくなってしまうのに、似ています。
中国人の多く・・民衆をバッタやイナゴの大群に例えると、中国人から顰蹙を買いそうですが、ま、これは思いつきの、コラムですから、ご容赦ください。
04/29/06「不均衡発展と内部矛盾3(長野主膳と幕末の騒乱)」のコラムで、日本の幕末の志士たちを、ドジョウに例えたりしていますので、中国人に対する偏見ではなく、私の口が悪いだけとご理解ください。
清朝の倒壊後の抗争(国共内戦)では、最後に共産政権が勝利を収めたのも、この略奪思考の国民性から理解することも可能でしょう。
国共内戦は、新時代思考による支配層の入れ替え主張を前提とする、孫文革命の系譜を引く国民政府軍と、旧来型の暴動略奪思考による人民軍・共産軍の戦いだったのです。
政権末期は、いつも、内戦が繰り返され、治安が乱れ、結果的に庶民・・農民の貧窮化が進むのは冒頭に書いたとおりです。
この段階で、各地農民の流動化が始りますと、イナゴやバッタの大群発生同様に、もう手がつけられない・・行き着くところまでいかないと収束しない騒乱になっていくのが、中国歴代の歴史です。
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