05/23/05
近代戦と戦争遂行能力2(主権国家2)
個人なら、お笑いですみますが、国になると自分で喧嘩もできないのでは、日本は主権国家なのかどうかという議論になってきます。
主権の有無が独立国の要件と言われますが、国際社会が成熟してくると、国際秩序が出来てきます。
わが国で言えば、豊臣政権が出来て以来私戦が禁止されました。
いつの時代にも一定の秩序が出来れば、(戦国時代は別として)勝手な戦争は出来なくなるのは当たり前でしょう。
主権国家とか民族国家と言う概念は、世界が弱肉強食の一種の無秩序・戦国時代に生れた観念ですから、国際連盟が出来、次いで国際連合が成立した戦後社会には、不必要な観念かもしれません。
憲法第9条の戦力不保持に関しては、主権の関係で自衛力まで禁止しない、いやもっと先まで(戦争する権利?)とかいろいろな議論が生じますが、主権と戦争権は、男の沽券同様、時代遅れな観念かもしれません。
結局は、アメリカの兵器体系に組み込まれている以上は、どんな膨大な軍備を保有しても独自の戦争が出来ないのですから、近隣諸国にとっては、アメリカのご機嫌を損なわない限り、日本の軍事力は何の脅威にもならない時代と言えるでしょう。
ですから、世界のミリタリーバランスと言うのは、一国の軍事力の比較ではなく、アメリカ兵器体系の総軍事力対、ロシア兵器体系の総軍事力、中国兵器体系の総軍事力、英国、フランスの兵器体系の総軍事力として比較すべきでしょう。
アメリカにとっては、日本や韓国フィリッピンなどの兵力は、自国勢力範囲の米軍駐留軍の置き替えくらいにしか思っていないでしょう。
また中国やロシアも、北朝鮮でさえ、日本などはアメリカの出城くらいの意識でしょう。
昔は、国境付近の小豪族は生き残りのために両方に人質を出していて、場合によっては相手方に寝返る危険があったのです。
将棋の原理と同様で、強い兵は寝返ればそのまま相手方の強い兵力に生まれ変わるのです。
しかし、今は、日本やフィリッピンがいきなり寝返っても、いきなりロシア製の飛行機や高射砲の操縦は出きませんし、その修理能力もないので、味方兵力が減ったと言うだけで、いきなり敵兵力になる危険は全くありません。
昔の属国よりも弱い、1兵卒並です。
何しろアメリカに刃向かえば、即時に部品供給を停止すれば何もかも動かなくなる時代ですから・・・・。
こうして旧来の軍事力比較をする適格国は、独自兵器体系保有国だけとなり、それ以外は本来の独立国としての比較すべき国ではないのです。
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