05/20/05

自給主義の精神(いわしと産業革命)1

太平洋戦争の端緒となったABCD包囲ラインで、石油の輸入が止まると「石油の一滴は血の一滴」といわれ、ボルネオまでの南進作戦になりますが、(シンガポール攻略はその前提でした。)鎖国後も砂糖自給のために琉球まで南進して成功した歴史がそうさせたのでしょうか?
歴史勉強をしなくとも、こうしたことは民族の遺伝子に組み込まれているものです。
こんな事を言うと、中国や韓国から反日教育はしていないが、民族の遺伝子に組み込まれているといわれそうです。
石炭の豊富なイギリスが、戦後凋落して行ったのは、エネルギーの転換(その後北海油田の成功で今や輸出国になっていますが・・・そのころから一本調子のポンド下落は停まったような気がします。)によるところが大きいでしょう。
世界中に製品供給するわが国の今の生産力から見れば、鉄鋼石も何もかも不足しますから輸入国ですが、そう言い出したら中国もアメリカも、今やみんな輸入国に転落しているのですから、無資源国といわねばなりません。
同様に狭い国土で・・・・・とも言いますが、アメリカ・中国などに比べれば狭いだけで、世界中の数ある国から見れば、日本よりも広い国は数えるほどしかないので、国土面積が大きい方であることも以前書いたことがあります。
その上に、周辺海洋資源を利用できますので、内陸国の国土面積比で言えば、その数倍以上の面積を有する価値のある国なのです。
食料資源などの面でみれば、有効面積は中国よりも大きいくらいかもしれません。
防衛戦略で見ても、1番近い国でも、大きな海を隔てていますので、中国北京とモンゴル国境よりも遠いくらいでしょう。
それだけでなく、日本列島は南北に細長いので、気候的には、南洋原産のものから北洋のものまで工夫次第で何でも作れるのですから、稲(に限らず各種果物野菜を含めて)の北限を工夫によって押し上げるなどのことで、かなり対応できるおめでたい国なのです。
お陰で、品種改良技術はとても発達してきました。
ともかくこの鎖国政策の時から、わが国は、何でも自給を目指す国民精神が出来上がり、外国のいいものがあるとすぐに学んできては、国産化に励む国民性が生まれ、これが未だに続いているのです。
江戸時代の自給政策が、工業製品に限らずフランス料理、イタリヤ料理、ワインの作り方まで・・・その他文化面でも何でも学んできては、自家薬篭中のものにしてしまわねば気のすまない、国民性を形作ったといえるでしょう。
それぞれ学んできては一級のものになるのはいいのですが、この精神の結果、付加価値の低いものでも、手放したがらないのは、マイナス効果と言うところでしょうか?
木綿に話を戻しますと、木綿は砂糖とともに、最初日本では自給出来ない高価な輸入品だったのですが、08/03/04「税制の小史2(継続税収と冥加金)」のコラムで書いたように、日本の豊富な金銀が急速に枯渇してきたので、ともかく勤倹貯蓄、鎖国政策にならざるを得なくなっていたのです。
最近のアジア経済危機でもそうですが、緊急時には、為替取引を1時停止したり、管理下におくのは、経済政策の常道です。
当時はスパーンが長いので、長期的な貿易管理政策となっただけで、経済現象としてみれば合理的な政策だったと言えるでしょう。



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