05/15/05

木綿産業(イギリス産業革命と日本の対応)1(インド支配とは?)

以下、話がかなり逸れますが面白いので、イギリス産業革命とわが国の関係を紹介しておきましょう。
産業革命を詳しく書いていると、またあんまり横道に逸れてしまいますが、銚子のほしか生産と関係がある限度で、この機会に少し触れておきましょう。
当時の国際競争品は繊維産業品でしたから、産業革命を考えるには繊維産業・・・・・・原料ないし中間財としての木綿製品の競争力に帰するようです。
当時木綿産業はインドが世界1の競争力を持っていて、イギリスは東インド会社によって大量のインド木綿を輸入するようになって、国内の木綿産業は壊滅的被害を受けていたのです。
イギリスがムガール帝国を支配して、搾取したので栄えたかのような歴史理解の方が多いと思いますが、経済実態は逆だったのです。
どう言うことかを見るには、現在の外国為替制度を少し考えれば分ると思いますが、支配国の製品を不当に安く買い上げればどうなると思いますか?
子供だましの本では、現地人が不当に安く買い叩かれてひどい目にあったと言う説明が多いのですが、国際経済で見たら、そうは単純ではないのです。
10〜20年前までは、少しでも円が上がったら、大騒ぎしていたのを記憶している方が多いでしょう。
このコラム読者の方は当然御存知でしょうが、円が上がると言うのは、自国製品を現在よりも高くしてくれるという意味ですからめでたい話ですが、そうしたら、逆にその分売れなくなるので、騒ぐわけです。
そして輸入品は1割下がって安く輸入できるのですが、その分国内産業は競争に負けてしまいます。
これを逆に円が1割下がれば、その国に同じ物を売っても、1割減のお金しか払ってくれません。
損なようですが、受け取る日本円は同じですから国内企業にとっては社員の給料その他支払うには困らないわけです。
他方輸出先では売値が1割りやすくなるので、沢山売れて経済的には潤うのです。
勿論輸入品はこれまでよりも1割高くなりますから、買う人が減り、国内産業は割安感で飛ぶように売れるわけです。
東インド会社に戻りますと、買い叩いて仕入れれば、その商人(東インド会社)だけは、大儲かりですが、半値以下とか途方もない安い値段で輸入されれば、自分の国内産業がつぶれてしまうのです。
自分でダンピングしているようなものです。



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