05/14/05

一所懸命の心と地域性(千葉人4)

わが国では、「一所懸命」精神に象徴されるこだわり精神の国民性が、危機に臨んで集約化に進んだのでしょう。
何故、わが国民性が「一所懸命」・集約化に向いていたのかについては諸説があるでしょうが、私の思い付きでは水田耕作が結果的にそうなったように思えます。
これもいろんな反論があるでしょうが、水を漏らさぬように水田を作り維持していくのは、現在とは違って昔は大変な手間ひまがかかったものと推測されます。
こうして、棚田や昔の水田を見れば分るように、ホンの掌ほどの小さな水田から始めてせっせと手入れして次第に大きな水田になってきたのです。
その間には、それこそ何千年の経過が必要なのですから、土地に愛着が生じるのは当然でしょう。
今でも、飽くなき機械化・分業の進展に対し、一部業界で「セル生産」と言って熟練工による生産に回帰しつつある(かどうか、本当は分りませんが、好意的に報道される)のは、こうした歴史があるからでしょう。
ところで、以上は、せせこましい山間や平野といっても河岸段丘を基本とした平野しかなく、曲がりくねったあぜ道などで囲まれた水田を基本とする西日本の国民性を基準とした考えですが、広々した関東平野や東北、北海道の国民性とは大きな違いがあるはずです。
お寺の造り方を見ても、平泉の毛越寺などはどこか伸びやかな所がありますよ。
そう言えば、広やかさでは、濃尾平野もこれに含まれるでしょう。
信長の思い切りの良さなど人材の新しさ、(安土桃山の豪快さは、こうした人材に支えられたのでしょう。)名古屋地方物産の大雑把性などと、何よりも象徴的なのは道路事情ではないでしょうか?
北海道だけでなく名古屋に行くと、道は真っ直ぐ、電車も真っ直ぐな線路が多いですよ!
このようにわが国の国民性といっても、歴史上は逢坂の関以西を基本として形成されたものに過ぎないでしょう。
こうして東国の境界は古代の逢坂の関から徐々に東に進み、箱根以東に定着して現在にいたっているのですが、今や箱根以東に住む人の数が多くなってきましたし、経済活動も圧倒的になってきました。
今のところまだ西国からの移民の2代目3代目が多いのですが、これがもう数世代進むと日本人の国民性と言われるウエットとかせせこましい性格もかなり変わってきて、過去の文学作品に共感する人が減ってくるかもしれません。
生粋の千葉の人は、せせこましくなく、伸びやかな性格の人が多いですよ。
ま。今の有名人で言えばミスタージャイアンツ長島選手(監督)は千葉県佐倉市の出身ですが、彼をイメージしてくだされば分りよいでしょう。

 



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

稲垣法律事務所コラム内:学力低下に関するコラム


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資