05/20/04
皇室祭祀令 3と雅子妃殿下の苦悩2
前回のコラムで書きましたように、天皇家は君臨していると言われながらも、実質は 明治政府に拉致されて来ただけかもしれません。
仮にそうだとしても、皇室の行事に関する各勅令は、憲法成立と同時に効力を失った 以上は、明治政府の作った祭祀令等に従う義務は全くなくなったことになります。
そうであれば、祭祀令その他(登極令等)の行事をしなくともいいわけですし、国民 に一々賛同を求める必要もないわけです。
ところで、皇室の各行事は古来からの連綿として続いてきたものであるから、これから も続けて行くべきと思っている方が多いと思います。
しかし、祭祀令は明治41年の制定ですし、その他の皇室行事関係の勅令も前回紹介したように殆どが明治41年以降から大正にかけて整備されたものでしかありません。
正確には、その前の規則があって、修正されたり、慣習的にあったものを成文法にしたものもありますが、宮廷古来のしきたりと言っても、せいぜい明治末から大正期にか
けて整備された規則でしかなかったのです。
このように、敗戦までほんの僅かな期間存在していただけでなのに、古来からのしきたりであるかの如く、皇室を縛り付けているし、国民も右翼も思い込んでいるのです。
鎖国は、家光時代に始めたことでしかないのに、古来の祖法であると、攘夷論者どころか孝明天皇までその気になっていたことがあります。
歴史上のことはそう言う誤解を生み易いことは、11/10/03 「相続税法 8(相続と世襲1 )(民法111)のコラムでも紹介しました。
他方、現憲法は占領軍に押し付けられたものだから自主憲法を制定すべきと言う 主張があるのは、ご存知のとおりですが、皇室祭祀令の廃止は憲法に対する以上に、
国民の祝日でなくなったというだけであって、皇室だけは昔のままに守って行くべきだと言う法感情が強いようです。
そうは言うものの、一般国民は、自分達だけは古いしきたりにおさらばして、祝(祭)日に皇室と一緒にお祝いしないどころか、お盆休みまで、身近な先祖の供養よりも、海山
へ或いは海外へ出かけているのが実情でしょう。
ところが、皇室だけは、明治政府の都合ででっち上げたに過ぎない神話に基づき、宮中 で行事に 励むべきだと言うことでしょうか?
身勝手なものです。
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