05/02/04

過疎地域自立促進特別措置法3(自立の為の方策とは2?)

前回のコラムで条文を見ましたが、一応、「創意工夫を尊重し、」となっている所は自立促進法らしく見えますが、具体的にどのように「創意工夫」を引き出すのかの政策を書いていません。
言葉遊びの範囲でしかないと言えるでしょう。
しかも、創意工夫を尊重し・・・の本文を受けた1号2号3号5号の記載からは、従来型の公共工事の延長しかイメージできません。
こうした従来型の公共工事を繰り返すのが、老人の多い地域の自立を図り、風格ある国土を造るのとどう関係するというのでしょうか。
かろうじて4号だけは何とか書いていますが、目的とする条文の書き換えでしかなく、どのようして自立させるかの、対策とはいえません。
要するに、この法律作成時には、目先を変える為に「活性化」から「自立を図る」と言い換え、政策目標を「創意工夫を尊重し」と付け加えるだけで、どのように政策を変えるのかの具体的展望は、何も書いてはいないのです。
時代が変わって、老人対策や環境が重要になったから、そう言う名称をつけておけばあと10年は、やれるだろうというのが真相でしょう。
名称が変わった以上は、従来型とは少しは変えるつもりでしょうが、予算を使うのが目的の法律ですから、どう転んでも大同小異と言うところかも知れません。
まだ、出来て日の浅い法律ですから、後でまた実績がどのように公表されるかを楽しみにしたいところです。
そもそも、本気で自立を考えるならば、政府が口出ししないこと、あまり補助金漬けにしないことが1番重要です。
自立した、地域文化のある社会を本当に作り出す為には、地道な地域婦人などによる活動や、子供の参加する野外活動その他のボランテイア活動などが必要でしょう。
しかし、こうしたことの助成金では、4月29日の国土庁のホームページで紹介したように62兆円と言う途方もない(1989年の1年間の国家予算全額がやっと60兆円になったところです。それまでは57〜8兆円でしたから、如何に大きな金額かわかるでしょう。)公共工事予算にはなじみません。
また、こうした人たちは政治献金もしませんので、応援議員も育ちません。
「美しい風格ある国土を」作ると言いますが、美しい国土を壊してきたのが政府の公共工事ではないでしょうか?
啄木の詩に「柳あおめる北上の、岸辺目に見ゆ 泣けと如くに」と言うのがあるように、私が子供の頃は、どこでも岸辺は綺麗なものでした。
美しい川辺をコンクリート護岸に変えて、或いは海岸線をコンクリートで塗り固めて(「熱海の海岸散歩する、寛一お宮の二人連れ・・・」という名場面がありますが、今ではコンクリートだらけの場所に「お宮の松」がぽつんと立っているだけで、名所も台無しです)美しい風土を破壊してきたのは、こうした各種振興法ではないでしょうか?
環境問題が重視されるようになったからといって、とってつけたような、「美しく風格ある国土を作るのに寄与することを目的とする」などと謳いあげても、空々しいですね。
本来必要なことを無視して無関係なことにお金を使っているのが、過疎○○法、〇○振興法の実情です。
今度も美しく風格ある国土を作るために、各地にコンクリートで整備した公園や、大規模な駐車場を作ったりするのでしょうか?
もちろん山奥の国立公園へ行き着くため山肌を削って、道路整備も必要だと言うのでしょう。




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