05/30/03
集団生活とルールの発生(交換経済の発達)6
一律に配られた食料や薬は、ある人がお腹を壊して食欲がない場合、食欲の有る人に自分の食料の1部をあげて、その代わり消化の良い食料と交換してもらったり、不足ぎみの薬を貰うとか、今度食欲の出たときに返してもらうとか物々交換の原始的なパターンから始まるでしょう。
更には食料の種類が増えてくれば、体調や好みの差があって、仲間内での交換も生じるでしょう。
こういう事を組織の上部が全部やって行くのは非効率ですし、うまく行きません。
ある程度ゆとりを持って分配しておく事によって、仲間同志の交換に任せた方が能率が良いのです。
必須の物品を除いて、構成員同志で自由に交換した方が、欲しい人が欲しいものを手に入れられて効率的です。
こういう原理は、アダムスミスの意見(レッセフェ−ル・・・神の見えざる手)を聞く前からどこの国でも分っていた事です。
そこで、人が欲しいと思う物の種類が増えてくると、自然と集団支配者による分配権から離れて個人が自由に管理し、交換する物品が増えて行った事でしょう。
こうして次第に原始共産社会が崩れて私的所有物が(最初は、それでも個人ではなく小グループ単位で)発生して来ますと、これの交換のルールが生まれて来ます。
また保管しているグループごとの資産の種類や量も変わって来ますし、他者と自分達の区別も意味を持ってくるでしょう。
ただ、グループはそのままでは永続出来ません。
©2002,
2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design
/ Maintained by Pear Computing LLC
