05/28/03
男尊女卑の思想9(明治の思想と実際1)
相続に関しても、姉家督相続、末子相続どころか母(妻)相続が結構あったのに、いきなり長子男系相続を強制されて庶民は混乱しましたよ。
この機会に相続の仕方(類型)を説明しておきましょう。
姉家督の利点は、寿命の短い時代に、一日も早く跡継ぎ(労働力)が欲しい点からは、凄く合理的でした。
女性の結婚年齢は早いので早く孫が生まれてくるからです。
他方末子相続は、育ち上がるに連れて順次家を出て行って、残った最後の子供が親と同居している関係で、そのまま後を継いで行く方法で、現在のサラリーマン社会でも分かりやすい方法ですね。
大袈裟な「家」とまで言えない普通の夫婦だけで生活している5〜6反歩程度を耕作している農家(これが普通だったでしょう。)にとっては、今の核家族と同じような生活ですから、姉家督と末子相続が自然に落ち着くところだったのでしょう。
大地主や何千石の大身の武士は滅多にいませんので、(武士の中のまた1%有るかなしかと言うところでしょう)人口の99%が現実的な相続をしていたものと思われます。
私達は物語や映画で見聞きするのは、大身の武士や豪農を主人公にしたものが殆どですから、つい昔の生活を、大きな家や旧家ばかりのイメージで考え勝ちですが、人口の1%前後も有るかなしで有るからこそ、豪農なのであって、その他多数はそこで使われ、自分の小屋のような家さえ持てるかどうかという人が、圧倒的多数になる筈です。
今で言えば、大手企業の社長1人に対して、社員が何千人何万人と言うのと同じ論理です。
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