05/13/03
株式の持ち合いと事業会社の株式保有に付いて、
話しが更に変わりますが、銀行と保険会社の株式持ち合いは、花見酒の経済(御存じ落語のお話です。)と同じ原理であって、実質何の資本増強にもなっていない筈です。
資本として出して貰って、そのお金で今度は相手の増資に応じるのですから、差し引き真水のお金が動くのは証券会社に支払う手数料や税金だけです。
これほど直接的ですと子供でも疑問に思いますので、関係者を多くしてやれば分かり難かろうと言うのが、産業界の株式持ち合いです。
こんな事をやっているから、大手銀行が増資しても今では誰も評価しなくなったのです。
更に話しが変わりますが、今年3月期末決算では、事業会社の本業純益が上昇しているところが多かったようです。
しかし、保有株式の値下がりで、結果的に赤字決算と言うのです。
3月危機だと騒ぎますが、何かおかしく有りませんか?
資本主義、株式会社制度の本質は、資本家が事業手腕の有る人に投資して、利益を出して貰って配当を受けるところにあるのです。
事業家が預かった資金で仕事をせずに、株式投資をしているって背任行為ではないでしょうか?
株式投資をしてもらうために、トヨタやホンダの株を買うのではありません。
株を買うなら株主は自分で買うか、自分でどこを買って良いか迷う人の為には投資信託と言う仕組みも有るのです。
トヨタやホンダの社長が事業で儲けるだろうと言う期待で株を買っているのであって、自動車会社や百貨店の経営者に、自分の代わりに株を買って欲しいと思う人は1人もいない筈です。
預かったお金で事業投資する必要がなくなったのなら、株主に還元すべきでしょう。
自分の事業能力以上にお金を出してくれても、使い切れないなら返すのが正しい態度ではないでしょうか?
私の考えが少し浸透して来たのか、最近株主還元の1種のつもりか、自社株式買い取りが盛んになって来ました。
「仕事をするから」と集めたお金で予定の仕事をしないで、株式投資をしていた挙げ句、「投資した株が下がって損するから」と、大騒ぎして公金で何とかしてもらおうと言うのって発想がひど過ぎませんか?
そう言う人が経済界の大方を占めている社会って、健全でしょうかね?
こういう人々が「道徳教育を重視しろ」と言っても、「?」と思いませんか?
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