05/12/03
銀行の存在意義 (証券化)2
証券化が進むと、銀行は融資業者と言うよりも、証券の生産ないし製造する、加工業者みたいな役割になるのでしょうか?
これは、農協が単なる共同出荷機能にとどまらず、雪印乳業のように牛乳を加工してチーズやバターを造るように脱皮するのと似ていますね。
証券会社の業務は、既存の証券の販売等の取り次ぎや、株式、社債発行のお手伝いなど(幹事証券)ですが、これからの銀行は、自分で貸し付けた債権を、債権回収会社に販売したり、あるいは、小口に分散して、証券化して投資家に販売するのですから、仕入れた材料で、お菓子や食品を製造して販売するような業種と似て来ます。
「銀行とは?4(農協的問屋機能の衰退、1)」のコラムで書きましたが、銀行に期待される動植物的機能が発揮出来れば銀行も将来性が有るでしょう。
私の言う、動植物的機能を発揮するためには、貸し付けをしないで、事業者の売り掛け金をそのまま証券化して販売する業態の発達が考えられます。
この場合は、証券会社が社債や新株発行のお手伝いをする幹事会社の業務と似ています。
証券会社は、証券発行会社の信用そのもので何十億円、何百億円単位の社債発行等が中心になっているのに対して、銀行が取引先の個別の売り掛け金そのものを証券化するのですから、性質上単位が小さなものになりそうです。
これをミックスする形態も出てくるでしょうがそうなると、文字とおり、私の言う動植物的機能の発揮になるでしょう。
製造業者と同じで、作った物の品質が悪ければ、直ぐ売れなくなりますから、融資の場合は事前審査が中心でしたが、証券化の場合は市場で事後審査受けることになります。
銀行が証券化するには、情報の事前開示が重要になって来ます。
私はクラスアクション、懲罰的賠償、あるいは色々なコラムで述べて来たように事前審査は、不正の温床になり易く、しかも効率的でないと言う意見ですから、銀行業務が事後に市場の評価を受ける方向に進むのは賛成です。
八百屋さんと同じで、変なものばかり売っていると倒産するような普通の企業になって欲しいものです。
銀行が小口証券販売で生き残れば、それでも銀行と言うべきでしょうか?
名称は銀行のままでも、そうなれば預金を集める必要がないし、(預金者保護は銀行を保護しなくても別の保険制度等で手当て出来ます。)決済機能も微々たるものになって来ますと、政府の手厚い保護は不要になるでしょう。
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