05/10/03

銀行とは?7(融資機能の重要性5)

融資機能の衰えた銀行に預金をいくら集めても、勉強したくない子供に次々と本を買ってやっているようなものです。
いくら金融の量的緩和をしても、銀行は有効利用する能力が減少しているのですから、その殆どを、右から左に、国債に買い替えているだけです。
国債とのわずかな利鞘儲けをさせる為だけに、量的緩和を続けるのは、銀行に補助金を際限なく交付しているのと変わりません。
もしも融資機能や問屋機能がこのまま徐々になくなりますと、預金受け入れ機能も細くならざるを得ないことは「銀行とは 3?」のコラムで書いたとおりです。
消化能力が衰えた老人が若い者と同じ量を食べる必要がないだけでなく、同じ量を食べるのはむしろ老人の為に良くない事でしょう。
そうなると、「銀行とは?1」のコラムで銀行の定義や機能として上げた中で残るのは手形取り引き、すなわち決済機能だけになります。
なお、融資機能がゼロになると言うのではなく、住宅ローンその他で細々ととして生き残りますが、社会的な意義が大幅に減少すると言う考えを言っているだけです。
今後は、預金獲得の為の多店舗展開が不要になるかも知れませんし、融資による利益がそれほど稼げなくなって来ますと、これまでのように、おまけみたいな決済手数料ではやって行けなくなるでしょう。
このころ時々マスコミを賑わしている、ATM使用料の有料化や送金手数料の値上げ、あるいは、小額預金者から管理料を取るなどの動きは、これをあらわしたものでしょう。
ところで、現在の手形決済機能はどうなっているでしょうか?
次回から手形取り引きについてみて行きましょう。

 



関連ページリンク

コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資