05/03/03

規制緩和の功罪

私は、これまでも書いているように、規制緩和が必要だと思っていますが、容積率や建蔽率の緩和は、悪のりとしか言い様のないものです。
と言いますのは、規制と言っても商人はリスクを取るベキだと言うコラムで書いたように、業者保護の為の出店規制などはやめるべきですが、消費者保護の食品衛生上の規制や、健康維持の為の各種規制は規制緩和に馴染まないものなのです。
消費者がりスクを取るべきものでは有りません。
これらは、国民の快適で文化的な生活を保障するため設けられているものですが、建蔽率や容積率も安全や文化的な生活を保証するための規制です。
一人当り所得が世界1になろうとして貿易黒字に苦しんでいる我が国が、これ以上1戸当たりの敷地を狭くするよりも、むしろ厳しくして、小屋みたいな家の建築を認めないくらいの気概が欲しいものです。
これからの町並みは、1戸建てに住む以上は、70%以上の庭の確保を義務付け、確保出来ない人はマンションに住むべきだくらいの社会的コンセンサスが望まれるところです。
ビルの容積率もそうです。
豊かな町並みを作るためには、容積率をもっと厳しくして高層ビルのまわりには豊かな緑地を設けるようにして欲しいでは有りませんか。
土地が半値、3分の1になっている今こそ、実現できる千載一遇の秋(チャンス)なのです。
こうすれば人口が半分になっても総需要は変わらないでしょうし、町並みも良くなり、国民は豊かさを実感出来ると思います。
しかし現実は、100坪だった家の跡地を3分割して、ギチギチに家を建てて売り出すのが流行っています。
これでは、人口減少と相俟って、ますます土地需要が減退するばかりです。
私は、業者の人に向かって、「これでは皆で自分の首を占めているようなものじゃないか?」と言っていました。
私のこういう意見に対して、「土地を細かくしないと不景気で誰も買えないんですよ」とも言う人がいます。
そうでしょうか?高くて買えなければ、買えるところまで値段が下がるのが経済の原則です。




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