05/27/02


社会の高度化と不良対策7(中間層の再編1)


中間層(ホワイトカラー)にとって、スポーツ等に逃げられないとすれば、子供の落ちこぼれから逃れる方法はないのでしょうか?
子供の能力は均一ではないのですから、2〜3人の子供を生めば、1人くらいは、高卒がやっとと言う子供がうまれる可能性は否定出来ない所です。
ホワイトカラーの親にとっては、1人でも発生したら大変な事態です。
子供も親の心理を反映して、ショックを受けて挫折感を強くします。
この事が不良化を促進する事にもなるのです。
これに対して、現在底辺層で生活している家族にとっては、中学2年の授業が分からなくなってもショックを感じませんし、子供も挫折感を持ちませんので、社会の高度化による不良の増加と言うこのコラムのテーマは、主として、両親が中間層の問題である事が分かって来ました。
話は変わりますが、中間層ほど時流に流されやすいと言うか、政策の影響を受けやすい階層がないでしょう。
政府が建築業者を救済しようと思って、ローン金利を下げれば、 思惑通りマンションの売れ行きが上がるし、税率をあげると言えば駆け込み需要が盛り上がる、年金が不安だと言えば、貯蓄に励む等枚挙に暇がない程です。
これに対して底辺層は、金利が下がろうが上がろうが、もともとローンに関係ないので踊りませんし、これから学歴の時代だといわれても、おれには関係ないやと言う事で教育競争に参加しませんでした。
放課後、お母さんが帰ってくるまで、自由に遊ばせておくよりは、サッカーやその他のスポーツをやらせて、くたびれさせておく方が心配がないと言うメリットだけで、あわよくば、『将来千代大海、中田、イチローの夢もあるぜ、』(そこまで行かなくてもスポーツ等である程度活躍したと言う経歴だけで、最低労務者よりチャンスが多くなる)と言う訳で、要するに『駄目もと』ですから、少年スポーツ、その他なんでもやれるものはやれば良いと言う非常に健康的な階層です。
またまた話が変わりますが、アメリカの健康なイメージと言うのは、底辺層の厚みが大きな貢献をしていると思います。
豊かな国にも拘らず、いつまでもハングリー精神で草の根のスポーツや起業精神が旺盛なのは、貧富の差が激しく底辺層が厚い事に関係があると言えるでしょう。
失敗を恐れぬ精神と言っても、失うものをある程度持ってしまった中間層は、どうしてもリスクに尻込みし勝ちです。
日本の現在の低迷が、新規開業率等の低下、リスク挑戦能力の低下等にあるとすれば、その克服の為には、アメリカや中国のように、底辺層を拡大し中間層を圧縮するのも、一つの考え方かも知れません。
次のコラムでは、この問題を考えてみたいと思います。



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