05/23/02


社会の高度化と不良対策 3(少子化 3)


前回まで、社会の高度化に対する、自衛策として国民はしたたかにも、出産拒否、晩婚さらには、生涯独身へと適応しつつある事を触れました。
この動きが、低辺層から広がれば、都合のいい話のようですがそうはうまく行きません。
というのは、こうした事に敏感なのは、社会の中間層なのです。
子供を生んでも自信のある、超エリートは別として、中間層にとっては、子育て(教育)は大変な苦痛になっています。
 直ぐ下が水準以下と言う人々にとっては、少しでも出来の悪い子供が生まれますと、大変な事になりますから、教育ママと揶揄されても、頑張って来たのですが、(その結果日本社会は、水準が上がってしまったとも言えます。)今では、教育ママとして頑張るのも限界に来たのを実感しているのが、この階層と言えるでしょう。
既に親世代で、受験戦争から脱落、または不戦敗している階層にとっては、『夜道は日が暮れない』と言う論理で、怖いものなしと言う所があります。
それに『貧乏人の子沢山』と言う言葉がありますが、危機感からか、10代のうちから子供を生んだりして、却って子孫を増やしているのもこの階層です。
少子化の内容は、社会の核に成るべき中間層に晩婚、独身者が多くなって、子供を生まなく成っているとしたら、大変な事です。
中間層の層の厚さが、社会の安定の基礎だとする考えが言われて来ました。
ただし、後に触れるように中間層の厚みが、社会が停滞する大きな原因だと言う考え方もあります。
仮に中間層の厚みが不要だとしても、現在存在する膨大な中間層を、少数のエリートと、アッパー低辺層への再編は、余程円滑にしないと、適応しきれない人がノイローゼ、自殺、不良や犯罪者となって、日本の将来は暗いものになるでしょう。
中間層が、自分のリストラにめげず、子供の将来に希望を持てる社会にしなくてはなりません。




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