05/20/02


社会の高度化と不良の増加 4


中学や、高校の授業について行けない子供らはどうしたら良いのでしょう?
親も先生も、『中学の授業くらいは、』『高校くらいは、』と必死に説得して来た結果の非行ですので、却って子供の方が、『落ちこぼれたらもうおしまいだ』という堅い信念みたいなものを持っています。
多重債務者が、『破産だけはしたくない、』と弁護士の説得に耳を貸さないのと心情が似ていますが、多重債務者の拒否反応は、破産の結果どうなるかについて、よくわからないで、本能的に怯えているだけですので、合理的説明が可能です。(この事は既にこのコラム『破産』で説明した通りです。)
でも、『中学の授業がわからなくても大丈夫だよ』と自信を持って言える人がいるでしょうか?『子供が誤解しているだけ』とは言えないのが、この問題の難しさです。
現在知恵遅れや障害者の為の特殊学級等はありますが、小学卒の能力があって、中学2年、3年の授業について行けない子供に対しては、補習程度の事しかやっていないのではないでしょうか?
努力してもやれない子供にいくら補習を強制しても、辛いばかりか(運動神経の鈍い私が毎日残されて特訓を受けても上達する訳もなく、多分地獄の時間となるでしょう。)みじめでたまらないでしょう。むしろ、人にはそれぞれ能力差がある事を直視して、能力に応じた活躍の場を用意する事が、不良増加の歯止めとなるのではないでしょうか。身体障害者等既成の弱者に対しては、生活・雇用環境が整備されつつありますが、これからは、社会水準高度化によって、落ちこぼれてしまった人に対する受け皿を、積極的に考える時代が来ています。(職業再訓練施設は、ミスマッチの解決策であって、訓練しても無理な人に対するものではありません。)
小学卒程度や、(やっと卒業させてもらっただけで、実際は、中学の授業に殆ど出なかった場合、これに当たるでしょう。)中卒程度、(高校中退者がこれに該当)の少年が、やる気をなくさないように、社会人として受け入れられる社会構造が必要です。




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