04/30/08
安楽死2と診療報酬3(保険制度)
結局は、支払い側の大所が交通事故の治療費支払いのように民間ではなく公的機関であるために、治療費のチェックが甘すぎるところに、人命尊重にかこつけた過剰診療がはびこる問題があるのです。
保険が利かないとなれば、家族が自分で支払えるかとなると月何百万・・仮に数十万円であっても、先行き何年続くか分からない出費に耐えられる人が殆どいない点は同じです。
こうして、医療費の個人負担に問題を戻してみると、儒教道徳の亡霊におびえて自分から治療をやめてくれとは言えない・・医師も自分から言えないと言う御互いの責任のなすりあいが成り立っているのは、医療側にとっては利益が大きいし、家族にとっては費用負担が自分に来ない無責任心理がもたらしていることに行き着きます。
「延命装置は保険が利かない・・続けたい人は自己負担でどうぞ」となれば、殆どの場合、これ以上無駄な医療をやめて下さいとなるはずです。
治療継続の有無は、4月28日の2に書いたように、第一には患者本人の意思によるべきですから治療開始(入院)時までに延命装置の継続の有無を本人から先ず確認しておいた場合には、当然それを尊重すべきでしょう。
緊急入院もあるので、予め国民にカードを配布して事前登録を義務付けても良いのです。
登録しない人は、延命医療を希望しないと言う扱いにするなど、その他の運用はまた別の問題です。
本人が明白に延命を装置継続を希望していれば、それを周囲が経済力の許す限り尊重すべきは当然でしょう。
むち打ち症の例でもそうですが、仮に保険会社が治療費を負担しないと言っても、自費でも痛み止めのための牽引や温熱療法に通う人が結構いますが、これを医師が治療ではないからと拒否することは許されないでしょう。
もしも延命装置は要らないという希望の場合も「植物状態になったら、すぐ」というのでは無く、「3カ月は見てほしいとか、10日でいいなど」のいろんなバリエーションがあるべきです。
むち打ち症のように一回数百円程度の医療費でも、保険会社が費用負担を打ち切ると、その後の通院は激減します。
まして延命装置の入院継続は巨額の費用が半永久的に続くのですから、保険対象から外れると払い続けられる人は殆どいませんから、責任逃れ・・格好付けだけで、延命装置の継続を頼める人は少ないでしょうから、おのづから、改善効果のない延命装置は維持できなくなるはずです。
金のために人命を無視してよいか・・刑法的には、不作為の殺人行為・・・と言う哲学論争になると、解のない神学論争ですが、実際に払えない事態が来れば、結論はおのづから明らかになるでしょう。
現在は保険と言う公的資金での緩衝装置があるから、却って解のない神学論争になってしまい、事態を紛糾させているだけです。
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