04/21/08

市場原理8とイギリス人1

イギリスでは、重商主義国家になるのが遅れていたことから、ユダヤ人の活動余地が少なく、このことが、却ってキリスト教から見れば異端であるユダヤ教徒に対する寛容性を生み出しているのでしょう。

ナチスから逃れるためのビザ発給に、わが国のリトアニア大使杉浦千畝が協力したことが知られていますが、イギリスどころかもっと離れているわが国では、ユダヤ教徒迫害の意味すら不明(といっては杉浦氏に失礼ですが、遺伝子としては不明と言う意味)ですから、当然と言えば当然の行為です。

わが国は、今でもそうですが、難民受け入れの通過点として受け入れ協力しているだけで、(脱北者も一旦大使館で受け入れても、最後は韓国やアメリカ行きになるのが普通です)安住の地として受け入れるわけではないので、こうした協力にもかかわらず、みんなアメリカに行ってしまって、ユダヤ人はわが国には定着していないのです。

こうして、ナチスの迫害から逃れたユダヤ系人の多くはアメリカに亡命したことが有名ですが、こうした人材受け入れの結果、戦後アメリカの科学技術の先進性が担保され、且つ現在の金融取引の優位性が維持されているのです。

アメリカの原水爆その他ほとんどの先端開発が、ドイツから迫害を逃れるためのユダヤ系の亡命者によることは、良く知られているところです。

話を外部人材に戻しますと、財務省や日銀も昇格人事ばかりにこだわらず、事務方は事務方に徹し、外人や異教徒とまで言わなくとも官僚の外・・外部から経済のプロを入れるべきです。

ところで、話が変わりますが、イギリスが産業革命など経て西洋では真っ先に社会制度が激変したのですから、国全体は世界の先端として意気揚々だったとしても、個人的には、これに不適合を起こす人がかなりいたはずです。

にも拘らず、これを救済するための新興宗教がそれほどはびこらず、あるいは観念論哲学の発達が無く・・そうした需要がないからでしょう・・ノイローゼにならなかったのは、イギリス人の神経がタフまたは粗雑に出来ている面も関係しているのではないでしょうか?

こんなことをマスコミで言うと大変ですが、ここは私的なコラムですので、無責任な個人の感想として読んでください。

後から追いつき追い越すための変革が急激だったドイツでは、ヘルマンヘッセの諸作品や「若きヴェルテルの悩み」など苦悩する文学作品でも一杯あります。

これに対して、イギリスの誇るシェークスピアは、産業革命以前のものですし、産業革命以降は逆に大したものがないのです。

(勿論私が知らないだけのことが多いのですが・・・素人に知られるほどの有名な人が出ないということでもあるでしょう。)

自然発生的に産業革命が進行したので、社会変革が揺るやかだったことも関係があるでしょうが、それにしても革命と言えるほど急激だったのですから・・・苦悩する人間の描写が少ないと言う感想です。

普通は経済大国になるとこれを追いかけて芸術や文芸が盛んになるはずですが、不思議な国です。

 



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