04/20/08
市場原理7と職業訓練2
ところで、米英では何故金融取引のプロが他に比較して多く育っているのでしょうか?
普通言われているのは、ユダヤ系の活躍だということですが、ドイツもフランスも、勿論ロシアや東欧にもユダヤ系がいっぱいいるのに、なぜイギリスやアメリカのユダヤ系だけが世界で活躍しているのでしょうか?
スポーツ・・・例えばサッカーなどでは、わが国でも外国人が大活躍です。
企業も社内の生え抜きにこだわらず、中途採用だけでなく、外国人であれ何であれ、有能な人をスカウトすべきでしょう。
英米では黒人に対する人種差別が激しいのに、ユダヤに対してのみ他の西洋諸国よりも激しくないので、彼らが水を得た魚の如くに活躍しているともいえるでしょう。
それでは、何故英米ではユダヤ排斥が他の国よりも弱かったのでしょう?
キリスト教の浸透が他の西洋諸国よりも弱かったからと言えるのでしょうか?
それに加えて他の諸国よりは、産業革命の先行により商業社会化が早く進んだから、ユダヤ教になじみが良かったからと言えるのでしょうか?
しかし、商業活動としてはイギリスは、西洋諸国の中では一番遅れていた国でもあったのです。
この点は、イギリスは、ハンザ同盟の最後ころの加盟都市であったことを、05/18/06
「世界宗教の非合理化と宗教改革12(イギリスの場合1・・国教会対メアリー1世の反撃)」前後で紹介しました。
キリスト教は、西洋農業社会に適応して広がったと言う仮説を03/03/06「商から農への転換7・・・西洋の場合3(キリスト教の多神教化)」前後や、02/11/06「ユダヤからキリストへ(農業社会への歩み寄り1と回教の誕生1)」で書いたことがありますが、海洋民族であるイギリスでは、キリスト教に対しても独自の国教会を樹立しているように、一味変った受け入れ方でした。
こうした違いが、商業活動に秀でたユダヤ人の活動余地が少なくて、イギリスでは未だ民衆から反発を受けるほどユダヤ勢力が成長していなかったからでしょう。
ハンザ同盟の主要国であったドイツ、フランスでユダヤ系が勢力を伸張し、国民の反発を受けていたからこそ、迫害が起きたのです。
ちなみにユダヤ人の迫害が大きかったのは、ナチス単独の所業ではなく、フランスでは民衆レベルでも激しかったことを、パリへいったときに、凱旋門だったか、新しい凱旋門(アルシェ)の上だったかの写真展示で見たことがあります。
現在のチベット騒動の元凶は、続々と進出する漢民族ばかりが観光客誘致などによる恩恵を受けていることに対する反発があると言われているのと同様です。
インドネシアでも暴動が起きるたびに現地で繁盛している華僑商店が襲撃されていたのと根が同じと言えるでしょう。
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