04/05/08
国際単一通貨2と地域通貨1
EUの拡大路線は、市場の拡大という表の部分に今のところ陽が当たっている感じです。
新幹線や高速道路が来ると簡単に東京に行けるということで、みんなが幸せな感じになりますが、実際にはストロー現象で、田舎(周辺国家)は衰退するのです。
その裏側として何もかも吸収してしまう都会の方(EUで言えばドイツやフランス)にメリットが大きいのです。
この拡大路線が当面うまく行ったからといって、拡大に拡大を続けて世界単一通貨・単一経済圏にまで出来るかと言う視点で見れば、どうでしょう?
アラブ・アフリカまで巻き込んで、人や物をすべて西欧に吸い寄せてしまうのは無理があるでしょうし、世界中の為替相場を固定してしまうことを考えてみれば、まだまだ無理があることが分かります。
通貨の共通化は言い換えれば、物流だけでなく世界中の人の移動を自由にする・・文化の融合が前提ですから、民族国家概念が今以上にもっともっと薄まっていくまで、まだまだ無理があるのです。
結局、今後数十年間は世界単一通貨制度の採用は無理があるので、通貨政策に関しては国際協調のさらなる強化程度でお茶を濁すしかないのかもしれません。
世界共通の・・政治経済にまたがる一元社会が出来る前に、世界統一通貨制度を創設するとすれば、江戸時代に幕府発行の貨幣に対して各藩が発行していた藩札みたいな地域通貨の発行制度の再現・・2本立てから始めるのが現実的でしょう。
藩札は幕府の小判や各種の銭といつでも交換される建前でしたが、(金銀兌換制度です)各国発行の紙幣も同様に、国際決済銀行発行の世界単一紙幣との一定率での交換を保障しておけばいいのです。
私の考えている地域通貨と国際通貨の併用とは、金銀兌換紙幣ならぬ国際紙幣と地域通貨との兌換制度です。
金兌換と違って、裏づけをどうするかと言うことですが、各国が主権を保持したまま・・自由に発行量を決められるとすれば、予め交換比率を決めて置けません。
各国紙幣の発行量は各国の政策当局が自由に決められるとしても、発行機関(印刷局)は国際決済銀行の管轄において管理できれば、その発行残高・・国際決済銀行への預金準備率等の組み合わせによって交換比率(現在の為替相場に代わるものです)を自動的決めて行くことは可能でしょう。
そうすれば、結局は現在の各国別の通貨制度に似ていますが、国際決済には必ず国際通貨の使用が要請されるのと、各国内で国際通貨の強制通用力も保障される・・要するに併用制ですから、グローバル化国際移動の頻繁化にあわせて徐々に国際単一通貨の使用頻度が各国内的にも上がるようになって行くでしょう。
たとえば、千葉県だけで使えるスイカカードと関東一円で使えるスイカカード、あるいは本州全域で使えるスイカ・カードが並行して売り出された場合を考えてください。もしも利用単価が同じならば、広域利用できるカードの方がちょっとよその県へ出かけたときにもそのまま使えて便利だから、自然に広域利用できるカードにシフトされて行くのと同じです。
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