04/04/08
人材活用術4・職種スライスへ
よその国のことは別として、わが国は島国だったことが幸いして、何時のころか分からないほど昔から多様な民族が流れ込んでは、融合してしまったのですが、その結果、わが国は、人を能力によって差別・・区別するのに慣れていない国民だとも言えるのです。
能力別職業や区別のトバ口である奴隷制や人種差別観や、階級差別意識が育っていないので、今のところ身軽で良い面があります。
しかし、他方で、異民族の人材活用技術の経験としては、世界標準から見て大きく遅れを取っているとも言える・・周回遅れの可能性があるのです。
世界中が異民族対策で千年単位で智慧を絞って、それなりに実践してきたというのに、わが国は全くこうした苦労をした経験がないのです。
勿論同化政策もその一つですが、この政策が歴史を意識する以前の古代からうまく行ってたので、異民族を異民族のままでうまく使いこなす歴史経験がないのです。
秀吉の朝鮮征伐・文禄・慶長の役でも、国内の城を落とすのと同様の感覚・・延長線上で攻め込んでいて、占領後の異民族政策がまともに考えられていなかったようなのです。
その方面の研究が進めば別でしょうが、私が知る限りでは・・と言う程度ですが、歴史小説に殆ど出てこないということは、国民的関心が今でもそれほどに低いと言うことでしょう。
(小説家のレベルが低いのかな?ともいえますが、国民的関心の基礎がないから小説家もそうなると言えるでしょう。)
ですから、緒戦で次々と城を陥落させて戦闘での成果を上げることが出来たのですが、その後・・統治政策が続かなかったのです。
明軍が、朝鮮の応援をしたために失敗に終わったと言うのが、普通の話ですが、軍事面だけの話ではなく異民族統治の経験がなかったことが、住民の反感を買ってしまったことが基礎にあるでしょう。
モンゴルの日本来襲では、彼らは異民族支配に慣れていたので、占領後に備えて、種籾や豚などの家畜まで準備してきたと言われます。
わが国は、朝鮮併合後や台湾統治政策では西洋諸国のような植民地としての差別政策ではなく、皇民教育・・同質化政策だったのは、人種差別的ではない・・平等主義というよりは、歴史上それしか知らなかったからです。
わが国企業は、多様な民族の利用術では周回遅れになっていることを自覚しないで、 日本人には、人種差別意識がないから優れているとばかりにノホホンとしていると、将来に向けて大きな遅れを取る可能性があります。
企業は今でも社員の同質化・社員教育に懸命ですが、世はスピード時代ですから、100年〜数百年単位の時間をかけて同質化を図るのでは間にあわないのです。
多様な人材の活用なくして、物造り技術だけでは企業経営が成り立たないのですから、企業がグローバル展開しなければならない時代には、何千年という時間のかかる同質化だけに頼らず、グローバルな・・異質な人材活用術の巧拙が大きな要素となってくることを企業・・日本全体で自覚すべきでしょう。
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