04/27/07
銀行救済6(融資から投資へ)
バブル発生は、金余りが原因ではありますが、そればかりではなく、とりわけ銀行に使い道のない預金が滞留し・・金あまりになったのが、直接の原因と言うべきでしょう。
融資が不要な社会が来たならば、銀行は、機関投資家として本来の金融(投資)取引に転進すればよかったのです。
しかし、これまで、02/24/07「金融取引商品の創造的開発1(ユダヤの商法)」前後で連載してきましたし、繰り返し書いてきましたが、日本の金融マンは、長年金を貸すことしか経験がなかったので、外国為替取引やその他の金融取引では、何千億円単位の損失ばかりだったのです。
金利(出挙)のコラムでも連載しましたが、わが国は古来から稲作農業社会でしたから、春に種籾を貸せば、秋には確実にその何十倍もの実がなる社会・・・利息を回収できる社会でしたから、安全確実な貸付しか国民は知らないのです。
ですから、国民もお金があれば安全確実な預貯金中心でしたし、その国民によって構成されている金融関係者も、運用基準は「安全確実」ばかりで、リスクのある「投資」と言うものに対する国民的経験が少ないと言えるでしょう。
こう言う価値観の社会ですから、リスク商品に投資して損をした場合、その担当者に対する批判も、どちらかと言うときつい社会です。
日本ほど、農業収益の安定していなかった中東地域・・・アラブや商業社会のリスクを前提とした投資中心の社会とは歴史が違うと言えるでしょう。
しかし、上記の連載でも書きましたが、これからは、この分野に有能な人材を集めないと、日本はやっていいけなくなるでしょう。
さしあたり競馬やパチンコなどで、賭け事になれた人材を増やして行くのを国策の一つに据えるのも一つかも知れません?
あるいはバクチの好きなヤクザ者などを、撲滅の対象だけにしないで、国際投資家に訓練し直した方が良いのではないでしょうか?
関係ない話しですが、百貨店も今や「何を売るの?」と言う時代に戻りつつあって、昔の呉服屋に戻るしかないのか?模索する時代です。
せいぜい大きすぎる建物の利用法として、場所貸し業に転じるしかないでしょうから、ここ5〜6年デパート以外の集客施設(丸ビル・六本木ヒルズや麻布の自衛隊跡地ミッドタウンなど)が続々と出来ていますが、これらに負けないでやれるかどうかというところでしょう。
たまたま百貨店も銀行も本業以外に、手を広げすぎた時代が長かっただけともいえるでしょう。
デパートの建物があまっても、銀行のように、社会に害悪を流すようなことをする能力がないから、大した社会問題にはなりませんが、銀行は預金を集めても使い道がなかったから、悪い方に走ってしまったのです。
「小人閑居して不善を為す」と言う「大学」の1節が有名ですが、銀行は暇を持て余した・・利用能力以上のお金を持ちすぎたので、社会に害悪を流したと言うべきでしょう。
資金不足時代に、銀行に要請されていた融資機能が、時代の変化で不要になった後も、あくまで融資業務にしがみ付こうとすれば、バブルの再来を狙うか住宅ローンで開拓したリティール分野すなわち消費者金融に進出するしか活路がないのです。
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