04/26/07

サラ金締め付けの背景6(銀行救済4)

私の着想はいつも突飛(言い換えれば無責任コラム)ですが、以下、銀行を取り巻く環境変化・・金融危機前後から見ておきましょう。
日本では明治維新の最初から資金不足社会でしたから、ずっと資金の出し手の銀行は、殿様商売でした。
ですから、大手銀行は大手優良企業へ、地銀は地元優良企業へ、信用金庫はさらに小さな小企業へなど融資先を棲み分けてきたのです。
ところが、これまで、03/05/07「日本の対外資産1」前後でみて来たように、昭和40年代から継続的に貿易黒字を積み上げてきましたので、日本でも資本蓄積が進んだのです。
その結果、昭和50年代ころからは、大手優良企業は、例えばトヨタ銀行と言われるほど資金豊富な企業が沢山出てきました。
大手企業では、仮に資金需要・不足があっても、証券・・社債市場での社債発行で資金を取り入れられるようになってきたのです。
いわば、優良企業が市場に資金を出して、株や社債を買い、少し足りない企業は優良企業が出している資本市場で調達すると言う図式が整って来たのです。
資本蓄積の薄かった時代・資金不足時代に、庶民から広く薄く集めたお金をまとめて、企業に貸し出す問屋的な銀行の機能・・・優良企業相手に限ると融資業務は、縮小傾向・・存在意義がなくなっていたのです。
今では、優良企業と言うよりも上場企業は殆どすべてが、必要な資金を証券市場で資金調達をしている・・その目的のために上場するのですから当然・・と言えるでしょう。
ライブドア事件もそうした流れで起きたもので、いまや銀行は事業資金需要の世界では、お呼びではない・・主流から外れているのです。
新規事業や設備投資資金は、昔は銀行融資が中心でしたが、今では殆どが、証券市場での社債発行や新株発行で賄うのが普通です。
こう言う流れがあるから、決算の正確性が強く要請されるようになり、ここ数年会計問題が世間を騒がすようになったのです。
市場調達の変化による最初の影響を受けたのが、投資資金融資を主目的とする長銀や日債銀の倒産でしょう。
その他、産業資本向け融資の名門・日本興業銀行は富士銀行との合併で、ようやく生き残れたように、投資主目的銀行は、昔は銀行の中の銀行としてエリート扱いだったのが、逆に落日の憂き目に合うようになったのです。
このように事業資金だぶつきの結果、銀行は、預金を掻き集めた資金の行き場をなくしてしまったのです。
売れないのに仕入れだけしていた商店のようなものです。



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