04/17/07

法と道徳4(取り締まり法規と限界)

しかし、業者ではなく、個々人になると旧来型の刑法犯スレスレ行為を繰り返す人は、個人的で限られているばかりか被害の広がりも少ないので、これに対する歯止めがないままになって来たのです。
しかし、広域化で匿名性があり、あるいは社会的歯止めのなくなった点は、商売人だけではなく個々人も同じですから、その未整備を良いことにして?際限のない行為に走る人が出て来たのです。
本来個人的な被害ですから、個々の被害者が、警察に相談しても、あまり相手にされず、じっと我慢しているのが普通でした。
最近では、電話何百回とかいう段階で裁判する人が増えてきて、慰藉料支払いを命じられるようになって来たので、皆さんもたまにこうした報道を見かけるでしょう。
このうち、暴力を伴いがちですので、社会問題化してきたのが、ストーカーや家庭内暴力、児童虐待などなどでしょう。
私は自宅前の道路を、毎朝掃除していますが、道路に時々タバコの吸殻を棄ててあることも結構あります。
今では、タバコのポイ棄て禁止条例さえ必要とされる時代です。
相手が常識人である場合には、道徳律に頼っていられるのですが、これが度を過ぎて犯罪スレスレ行為を繰り返すようになっても、誰も注意できない社会では、何らかの一般的抽象的な取締り法規が必要になるでしょう。
放置できないほどの社会問題になってから、(マスコミ報道による社会問題化するのは、大勢の被害者が出てからです。)その問題になったことだけに関する取り締まり法規を作る個別・後追い形式では、そうした法令ができるまで泣き寝入りしなくてはならない被害者はたまりません。
(このような後追い式の法制定は、割賦販売法で限定列挙方式であることが、問題とされているところであることを、03/22/07「過剰与信社会1(抗弁権の切断と業者モラル)」のコラムで少し書きました。)
まして、上記のような個人的違法スレスレ行為者に対しては、被疑者は個人だけですから、社会問題化もしないので、被害者は泣き寝入りのままです。
あまりひどい隣人にあたったときには、仕方ないから、せっかく家を建てたのに引っ越すしかなくなる人も結構います。
近所で大声で毎日わめくとか、犬猫を一定量以上飼って近所迷惑になるとか、ゴミを一定量以上ためるとか、これからいくらでもこうした常軌を逸した行動をする人が増えるでしょう。
(単身者が増えて来て、家族、親族や上司による歯止めがなくなった社会です)



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