04/14/07

サラ金の存在意義3(汚れ役4)

自民党の老舗派閥の大物は、大きな資金を集めているのは常識ですが、この派閥のボスがスキャンダルや刑事事件に発展し難いのは、その回路が複雑になっているからですが、この点は正規金融機関やその他大手企業のやり方も同じです。
このような分り難い仕組みを採用せずに、直截的で分かり安くしたために金脈事件として刑事被告人になってしまったのが田中角栄元総理です。
(官僚上がり政治家の訳のわからない答弁と違い、話の分かりやすさが彼の身上でしたから、彼の性格にあっていたのです。)
貸金業者も新興産業ですので、官僚のような回りくどい手法を取りません。
(そう言うノウハウもないのです)
日榮(現ロプロ)は、融資する際に子会社の日本信用保証株式会社を保証させる仕組みにしておいて、一旦焦げ付くと、この保証会社が全額返済したことにして、子会社の取立て要員が厳しく取り立てを行なう仕組みを考案したのです。
違法取立てをいくらしても、別会社のやっていることであるから、貸金業者である日榮の免許には響かない仕組みでした。
ただし、この抜け道は、あまりのも直接的どころか直接そのものですから、(本社や営業所の所在まで同じです)貸金業法の改正で直ぐに手当てされていることを、04/16/03「債権回収業法とは 1」前後のコラムで連載しました。
日榮ほど露骨ではないとしても、正規金融機関は、直接の関係のないサラ金を隠れ蓑にして、長い間うまい汁を吸って来たとも言えるのです。
取り立てがきついことと金利が高いのは、別に問題があってその非難は仕方がないのですが、ここでは社会全体から見たサラ金の存在意義を書いています。
日通など従来の運送業者が、一定規模以上の物品でないと、運送を引き受けなかった時代に、小口配送を始めたクロネコ大和・・宅急便ビジネスなども同じことでしょう。
小口ですから、トラック1台満載の運賃にくらべれば、キログラムあたり単価は高くなるでしょうが、それでも消費者にとっては役立つので、瞬く間に需要が広がったのです。
サラ金非難は、労働市場でいえば、半病人高齢者など規格外の人たちが就職先がなくて困っているときに、彼らを低賃金ではあるけれども雇ってくれる企業を、最低賃金法違反であると非難しているようなものでしょう。
事業資金融資に比べて消費信用は、焦げ付きリスクが高いし小口ですから、貸し出しと回収のコストが大口融資よりもかかるのは当然です。
その分マージン(金利)が、割り高になるのも当然です。
ハイリスク・ハイ・リターンが経済の原理ですから、一定の焦げ付きリスクに対して一定の高利回りになること自体は経済原理に合致しているのですから、これを非難されることでは有りません。
したがって、高利がどの程度許されるかの議論であるべきでしょう。
4月12日・・・・・1「サラ金の存在意義1(汚れ役1)」のコラムで書いたように、病人を雇ったときに、どの程度の減額が妥当かの問題と同じです。
まして、銀行と違って無担保融資ですから、焦げ付いたら法的に回収する方法がないのでイキオイ取立ても厳しくなります。



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