04/10/07

日本国民の能力2(国際比較の推移2)

前回紹介した国際数学・理科教育動向調査の2003年調査(TIMSS2003では、数学能力が有意に低下の方向であることと、日本が世界ランキング第5位であったことが分かりますが、これだけでは、以前に比べて順位がどのくらい低下しているかがわかりません。
多分、かなり下がって,しまい、ショックだったので、データの紹介だけにして、その方面の記述を控えたのでしょう。
そこで、この推移を見るためには、別途、同じく文科省の2000年調査報告があるので、これと比較してみると良いでしょう。
これを見ますと、2000年時点では、わが国の数学能力は世界一になっています。
これは15歳、普通科高校1年生を基準にした調査ですから、2003年の上記テスト(小学生や中学生を対象)での世界5番に比べて、何年も前の日本人の能力(2000年の3年前=1997年に中学2年生)だったと言うことになるでしょう。
ですから、2003年の中学2年生が2年後の高校1年生になって(2006年です)世界テストをすれば、世界で5番目になる可能性があるのです。(9年間で1位から5位に下落です)
(高校生になって、イキナリ数学が出来るようになる子もいますが・・統計的にはあまり関係がないでしょう)

OECD生徒の学習到達度調査(PISA)
《2000年調査国際結果の要約》
2. 数学的リテラシー及び科学的リテラシーの結果
(1)数学的リテラシー
数学的リテラシーとは、「数学が世界で果たす役割を見つけ、理解し、現在及び将来の個人の生活、職業生活、友人や家族や親族との社会生活、建設的で関心を持った思慮深い市民としての生活において確実な数学的根拠にもとづき判断を行い、数学に携わる能力」である。
数学的リテラシー得点を表6でみてみると:
数学的リテラシー得点は、わが国は557点と参加国中で最も高い。以下、韓国、ニュージーランド、フィンランド、オーストラリアと続いている。ただしわが国の得点と韓国、ニュージーランドの得点とには統計的な有意差はない。
なお、以下のことがいえる:
l各国内での数学的リテラシー得点の分布で、その国の上位5パーセントに位置する生徒の得点が最も高い国はニュージーランドであり、わが国はニュージーランドに次いで高い。一方、上位10パーセント、上位25パーセント、下位25パーセント、下位10パーセント、下位5パーセントに位置する生徒の得点はわが国がいずれも一番高い。
l各国内での数学的リテラシー得点が高い生徒、低い生徒の割合については、600点以上が最も多い国はわが国であり、一方、400点より低い生徒の割合が最も少ない国はわが国と韓国とフィンランドである。
l数学的リテラシー得点の男女差については、31か国中14か国は統計的にも有意差があり、男子の方が女子より高い。わが国は男子が女子より8点高いが、統計的な有意差はない。



関連ページリンク

Powered by msearch
稲垣法律事務所:コラム:検索

検索ベースはこちらから

 


コラムTOP

リンクを当コラムにはられる方はお読み下さい

©2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 稲垣法律事務所 ©弁護士 稲垣総一郎
Design / Maintained by Pear Computing LLC



ブログ
株式投資